今日の見出し(2018.04.06)

オルバーン首相は昨夕から本日15時までに、
Facebookへ次の3本を投稿。

① 「ソロス」シンパを共産主義者と同じ扱い
(昨夕、動画)
首相は、1990年、体制転換後の初の自由選挙のことを取り上げ、「覚えている? あの時、共産主義者も皆投票する、だから我々も(投票して打ち負かそう)と言い合った」と述べました。

「だから今は、Sorosisták(=ソロスを支持する、協力する連中)が今回、皆、投票する。だから我々も(投票しよう)と伝えたい。2票とも、Fideszに投じよう!」と結びました。

② 「日曜は大きな戦いになる。かならず投票所へ!
Fideszに2票!」
(本日朝、政権お抱えタブロイドRipostの記事をシェア。)

「27年前、欧州は我々の未来と話していたものだ。今日においては、我々が欧州の未来と言える」
(本日14時ごろ、ポーランドPiS党首と

首相は本日、ポーランドのヤロスワフ・カチンスキ「法と正義(PiS)」党首をブダペスト市に招待し、2010年4月10日に起きたポーランド航空機墜落事故の犠牲者追悼記念碑の除幕式を行いました。(この事故では、双子の弟のレフ・カチンスキ大統領(当時)が搭乗しており、同氏を含む乗員乗客96名全員が死亡。)

首相は、ポーランドとの連帯を強調し、ポーランドへの攻撃は中欧への攻撃と同じ、我々への攻撃と等しいとしました。(最近のポーランド司法改革への批判を暗に踏まえ)

Facebookには、画像を20枚近く公開。そのうちの1枚は、トリアノン条約で領土の多くが没収される前のハンガリー王国の地図を見ている図も含まれました。
(首相のFacebookページ:https://www.facebook.com/orbanviktor/)

野党陣営では、本日もペシュト県でLMPがDK候補のために立候補を取り下げ。またモメントゥムはLMP、Jobbik、DK、いっしょにらの候補者のために合計6人辞退。この動きは、直前まで続きそうです。

選挙では依然として与党Fidesz快勝の見方が大勢を占めるものの、投票率、浮動層の行動に結果は左右されそうです。

与党Fideszの国会議員団長は、仮に与党Fidesz・KDNPが少数転落になった場合はどうするのか、初めて言及。

一方、仮に野党全部で過半を取ったとしても、左派と極右という価値観の異なりすぎる勢力で政府を作るのは極めて困難と見られます。実際、極右Jobbikにしても左派社会党にしてもお互いの協力はあり得ないという考え。LMPのセール党首は、現在、与党側に有利にできている選挙法を改正して早期の選挙実施について言及しています。一方で政党間の違いを超えてテクノクラートの政府樹立というアイディアも。

一方、腐敗疑惑では、オルバーン首相お抱えの歯科医の名前が浮上。

さらに、「ソロスやその一味がハンガリー選挙に介入し、移民国にしようとしている証拠」と先月、イスラエルやハンガリー国内で3本立て続けに報じられた記事に関して、イスラエルの諜報会社が「証拠づくり」のために背後で画策。NGO代表者らに接触し、都合の良い発言をさせるように「はめた」経緯をIndex.huが証拠を提示しながら報じました。

Index.は、この会社の仕事の依頼主はわからない、としながらも、確かなのは3本ともテープが録音され政府寄りのメディアに「調査報道記事」として渡ったこと、と指摘。また、これを政府が選挙キャンペーンに最大限利用している事実にも言及しました。

本日の配信 

=内政・外交=
・Republikonは、与党快勝113議席を予想
・Nézőpontも、与党快勝112~123議席を予想
・Fidesz幹部: 少数転落でも連立考えない
・ヴォナJobbik党首: 選挙勝利でも伝統左派とは組まない
対EU政策は「建設的にハンガリー国益守る」

・社会党&対話 首相候補、Jobbik、ジュルチャーニ元首相とは一線画す
法人税は引き上げ提案

・腐敗疑惑: 今度は首相の歯科医絡み
・クーリア(最高裁)、政府の“STOP”看板禁止

=経済指標=
・鉱工業生産(2月) 前年比+4.1%
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