今日の見出し(2018.06.20)

【基本法、ストップソロス法案成立】

国会は、政府が提出していた基本法の第7次改正案、「ストップソロス」法案をともに賛成多数で可決。与党の他、極右Jobbikも支持に。

基本法の主要改正事項は、
・行政裁判所の設立
・政治家の私邸の前でのデモ禁止
・国家主権の保護
・移民の強制移住受け入れの禁止 (ハンガリー国家のみが判断する権限)
・国家の全組織がキリスト教文化を守る義務
・路上生活(ホームレス)を禁止

「ストップソロス」法案では、迫害リスクのない地域からの流入者の支援は刑法上の犯罪とみなされ禁固刑になることもあります。

内政ではその他、政権寄り週刊誌が、移民や同性愛者の権利などをテーマにしている研究者らのリストを作成し公表。税金で運営されているのに国益に逆らうテーマと、まるで悪者扱い。政権による学術界介入、支配の拡大の兆しがより濃くなっています。

関連して、野党モメントゥム(Momentum)は今週金曜夕方、科学アカデミーの予算減額に抗議しブダペスト市内でデモ集会を行います。

【カフェテリアのほどんど廃止へ】

ヴァルガ財務相は、2019年度税制改正案は、「大きな変更はない」としており、確かに法人税、個人所得税、付加価値税など税率は変更ありません。

しかし、蓋を開けてみると昨日提出された法案は183ページ。企業に影響を及ぼす大小の項目が細々と含まれています。

そのうちの1つは福利厚生で優遇税率が適用されている「カフェテリア」と呼ばれるもの。来年は、「セーチェーニ余暇カード」以外は、ほぼすべて廃止になる見込み。

年金受給者の雇用に対しては社会貢献税を支払う必要はなくなるものの、25歳以下、55歳以上の長期失業者を雇用した場合の優遇措置は廃止。

また、国民健康製品税(いわゆるチップス税: 塩分、糖分、カフェイン等が含有量が高い食品・飲料品が対象)の課税額は平均20%引き上げられます。

もっとも全般的には、現在ある税目を廃止、統合などすることにより、簡素化の方向になっています。また、チップス税を除けば、減税の方向。例として、個人の2万Ft以下の電子送金に対する金融取引税は非課税に。

本日の配信 

=内政・外交=
・ 国会、基本法改正案、ストップソロス法案を可決 Jobbikも支持
・ 政権寄り週刊誌Figyelő、また「リスト」作成 今度は移民や同性愛研究者が標的

=経済・金融・産業=
・ 福利厚生「カフェテリア」、SZÉPカード以外は原則廃止
・ 国立銀行、緩和維持の変更を示唆 フォリントは若干持ち直し
・ 国立銀行、成長率見通しを引き上げ 18年は4.4%に
・ Auchan、ジュールに新規出店

=小話交差点=
■サッカー代表監督、8か月で交替
ハンガリー男子サッカー代表監督が、僅か8か月で交替となりました。サッカー協会が20日、発表。

新監督は、イタリア人のマルコ・ロッシ氏。現在、スロバキアのDunajska Stredaの監督を務めています。その前、昨年はハンガリーのBudapest Honvédを率いて、国内リーグで24年ぶりの優勝に導きました。

昨年10月末に就任したベルギー人のジョルジュ・レーケンス氏の契約は2年+6か月。2020年欧州選手権予選最後まででした。

しかし、カザフスタン、スコットランド、オーストラリアなどには敗退、ベラルーシには引き分けと振るいませんでした。

■水球 日本対ハンガリー、今晩20時から
ブダペスト市で18日から始まったFINA水球ワールドリーグ・スーパーファイナル(男子)で、今晩20時から日本代表とハンガリー代表の試合があります。

ワールドリーグは毎年開催されており、水球界ではオリンピック、世界水泳などと並び主要な大会。欧州予選で勝ち残った各組上位2チーム(合計4チーム)と、欧州以外のインターコンチネンタルラウンドで勝ち進んだ4チーム、合計8チームが参加。

大会はA、Bグループ、各4チームずつに分かれ総当たり。日本は、Aグループで、オーストラリア、モンテネグロ、ハンガリーといっしょ。Bグループは米、クロアチア、カザフスタン、スペインです。準々決勝以降はノックアウト方式。

日本とハンガリーのこれまでの試合結果は以下の通りです。
日本 vs モンテネグロ  8-14
日本 vs オーストラリア 7-11

ハンガリー vs オーストラリア 12-5
ハンガリー vs モンテネグロ 9-12

日本のこれまでの結果は以下の通り:
はこれまで、モンテネグロとオーストラリアと対戦しており、いずれも敗北しています。

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