今日の見出し(2020.01.29)

新型コロナウイルス感染は、ハンガリー国内では引き続き確認されていません。

28日夜には、リストフェレンツ空港に到着した飛行機の中国人パイロットが発熱などの症状を示したため、病院に緊急に搬送されました。

しかし人材省の発表によると、既に熱は収まり、他の症状も見せておらず、感染の可能性は低いとのこと。現在は経過観察としてまだ入院中です(まだ検査結果はでていない)。

一方、フランス、ドイツでは確認された件数はそれぞれ4件に増加。

ハンガリー国内では、インフルエンザの患者数が急上昇。1月第4週にインフル症状を訴えて医師を受診した人の数は全国で17,464人と前週を41.2%上回りました。

人口比では10万人あたり178人となり、「流行」の基準である143人を突破。

特に、ブダペスト市では前週から239%増、ペシュト県は321%増と、全国一の伸びになっています。どうぞお気を付けください。

政治外交では、ブダペスト市議会が、カラーチョニ市長の提案していた鎖橋など改修事業の見直しを承認。

昨年行われた入札では、参加企業のオファーが市の予算を大幅に上回っており、市は資金が足りない状態。
一方で政府は、既に約束していた補助金以上は出さないと一歩も譲らないため、硬直状態に。

市長は、場合によっては緊急を要する鎖橋を先に、そしてブダ側トンネルは先送りする可能性もあるとしました。

欧州議会EPPのFidesz資格停止問題を巡っては、「決めない、と決めた」とされます。トゥスクEPP代表が本日の欧州議員会合で明らかに。

経済では、ブルーカラー賃金が急上昇を続けています。また、本日の雇用統計によれば、失業率(9-12月期)は3.3%に低下。

しかし、Bosch子会社の労使交渉を担当した労組連合トップによると、本年は昨年ほど強気では臨めなかったとのこと。集団解雇はないものの、新規採用凍結、雇い止めが一般化していると話しました。

=内政・外交=
・ブダペスト市議会、鎖橋の改修事業見直しを決定 トンネル抜きになる可能性も  予算大幅オーバーで
・EPP、Fideszを資格停止のままで  2月代表集会では話し合いもなし
・セルビア国境で、集団で違法入国試みる直ちに補強

=経済・金融・産業=
・熟練工賃金、1年で21%上昇  平均時給1,203Ftに (19年第4四半期 )
・Boschは賃上げ10%で合意
・労組連合代表: 人手不足は解消、消極的人員削減が広がる

=経済指標=
・就労者数(10月-12月) 452万人 前年比3.8万人増
・失業者(10月-12月) 15.5万人、  失業率3.3%

=小話交差点=
ハンガリーでも「なりすまし詐欺」

ブダペスト警察は28日、逮捕した「なりすまし詐欺」のグループが、2018年夏から1年程度で高齢者33人から合計430万フォリントの現金や貴金属をだまし取っていたと発表しました。

手口は、日本の「オレオレ詐欺」クラシック版にそっくり。

ハンガリーの若者は国外に短期、中期で滞在することが多いことを逆手に取り、犯罪者グループは英国の電話番号から高齢者に電話。

孫や親戚になりすまし、「交通事故を起こしてしまった」、「他人の高級車を壊してしまい直ちに支払わなければならない」などとしました。しかも電話をするのは深夜で、急に起こされ判断しずらい時間を狙いました。

ただ、高齢者からお金を巻き取る手段は、「友人を取りに行かせるから渡して」というもので、振込先を指定するものはありませんでした。

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