今日の見出し(2020.04.21)

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新型コロナウィルスの感染確認累計(21日)は2,098人(前日比114人増)。死者は213人(14人増)、回復は267人(20人増)。

現在の感染者数は1,598人(80人増)。

オルバーン首相は昨夕、制限措置の段階的な緩和計画は、早ければ 5月3日に明らかにすると発言。それまでには感染ピークに備え、万全の医療体制が整っているだろうとしました。

「5月3日感染ピーク予測」について、公衆衛生当局トップは、そこからすぐに下り坂になるのではなく、「高台」状態がしばらく続くという見解を示しています。

どれほどその「高台」が長く続くかは予断を許さないと言及。

一方、南ペシュト中央病院の感染病担当トップは、5月のピーク時には「とても多くの人」が感染しているだろうと述べました。しかし6月には終息に向かっていくことを期待するとしました。

WHOのブダペスト事務所長はハンガリー政府の医療面でのコロナ対応について評価。感染者数の増加もよく制御できており、「爆発的感染は既に回避できたのでは」という見方を示しました。

また、検査数も、国内では不足と一部で批判されているものの、十分な数としました。(政府対策本部は、検査の頻度や方法等はすべてWHOの勧告に従い行っていると説明してきています)

経済関連では、労働時間短縮の場合に国が給与補填をする制度が、早くも修正に。労働時間が1日あたり2時間まで短縮されても申請可能となりました。また、従業員への給与払いのための手元流動性が底をついてしまった企業には、低利融資制度も。

特別経済ゾーンに指定され、大型納税者であるSamsung SDIからの地方事業税を失うことになったグドゥ市(ペシュト県、ブダペスト近郊)では昨日、車に乗りながらクラクションを鳴らすデモが行われました。国内報道によると、グドゥ市にとって寝耳に水の決定だっただけでなく、地方税を今後受け取るペシュト県議会も知らなかったとのこと。

Opelのエンジン工場では、生産はまだ再開していません。が、今週から週4日労働、1日は無給休暇扱いという制度を導入。

本日は、マトルチ中銀総裁の「ポスト・コロナ時代」に向けたハンガリー経済の新たなヴィジョンについての論説記事を詳しく載せています。「シンガポールをモデルに」がテーマ。

=コロナ関連=

・感染状況(21日)
・感染状況の推移(グラフ)
・県別マップ
・死者の年齢(グラフ)

=内政・外交=
・オルバーン首相:制限措置の緩和計画は来月3日以降発表
・公衆衛生当局トップ: 5月3日のピークは「高台」  高台の終了時期は予測困難
・WHOハンガリー事務所長は、ハンガリー状況評価 -爆発的感染回避、検査数も十分

=経済・金融・産業=
・給与補填の条件緩和 労働時間2時間に短縮でも申請可能に

=経済指標=
・Audi Hungaria、生産100%再開までは数週間
・Opelエンジン工場は週4日労働に短縮
・Magyar Suzukiも医療機関に8台貸与
・マトルチ中銀総裁:ハンガリー経済はシンガポールをお手本に

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