今日の見出し(2018.04.09)

与党Fidesz・KDNPは8日の議会選挙で、圧倒的多数を獲得。(定数199議席のうち133議席) ただし、近隣諸国ハンガリー人分の開票が進み、134議席になる可能性もあるとされています。

投票率は70%近くと、過去最高だった2002年とほぼ肩を並べるほどに。そのため、野党陣営では反政府票が伸びたという期待が高まったものの、蓋を開けてみれば、伸び悩みが判明。一方で、地方の村を中心に与党支持が高く出ました。(これについては、有権者1人あたり5000Ftで買収した、ロマ系住民を投票所に送迎した、仕事を首にすると脅かした、等々の事例に関する報道が政府に批判的なメディアからは出ています。)

オルバーン首相は昨晩23時過ぎに、勝利宣言。支持者らに礼を述べるとともに、「友人」のポーランドへのお礼も忘れず。一方で、ヴォナJobbik党首、モルナール社会党党首らは辞任を発表。また、勝利はしたが、大きな戦いが(=移民流入の拒否)が待っているとしました。

3期連続の政権運営が決まったため、今後の政策は基本的にこれまで通り。反移民スローガンの下、ソロス氏の財団が支援するNGOの影響の排除にはますます力を入れ、まずは「ストップ・ソロス」包括法案を成立させる見込み。

経済や税制に関する政策も路線は変わらず。個人所得税率では1ケタ台への削減を目標通り実施するか、しないか。またするとすれば時期が焦点です。

一方で、OSCEの選挙監視ミッション団長は、公平な選挙が妨げられたと指摘。政府と与党の境界線があいまいだったこと、ヘイトキャンペーンなどを理由に挙げました。

本日の配信 

=内政・外交=
・選挙結果のまとめ
・与党獲得議席数、1議席増134にも -近隣諸国ハンガリー人票で
・与党、「ストップ・ソロス」包括法案の成立急ぐ 5月にも
初国会は4月末召集見通し
・OSCE: 政府と与党区別つかず、フェアな選挙を妨げた

=経済・金融・産業=
・アナリスト: 与党勝利、経済政策には変更なし 中銀総裁は交替見込み
・財政赤字3月末、過去最大に
・中国・中東欧投資協力基金II、8億ドルに到達
・EMS大手Flex、30億Ft追加投資
・家電量販店Euronics、ザラエゲルセグに新規出店

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