2018年8月6日~12日配信分

先週の主な動き 

内政・社会・外交分野:政府が大学の「ジェンダー学科」を廃止する方針が明らかに。元は与党連立パートナー「キリスト教民主国民党(KDNP)」が学科に異議を唱えていたものだが、Fideszと思惑が一致した模様。政権に批判的な勢力は、学問、教育の自由を侵すと批判。◆オペラ座は、2019/2020年シーズンのテーマを「キリスト教」にすると発表。◆オルバーン首相は引き続き夏休み中。

経済面:政府は独Siemensとデュアル教育で4年間の試験的なプログラム実施で協力協定を締結。◆国のEV車調達(90億Ft)では、ディーラー最大手Porsche Hungariaらが落札。

経済指標:消費者物価指数(7月)は3.4%。6月に続き連続で3%超え。ただし、主に自動車燃料価格の上昇による一時的なものと見られている。◆鉱工業生産(6月)は前年比4.2%増(未調整値)、3.1%増(営業日調整後)。

為替: トルコ・リラの先週金曜の急落を受け、フォリントも下落。週明けも回復せず、ユーロに対しては金曜終り値の322.2Ftから324.17Ftに。またドルに対しては282.28Ftから284.50Ftへ。日本円は2.5811Ft。(13日9時)

その他: 中欧最大の野外ロックフェスティバルSziget(スィゲト)が8日から開始(15日まで)。入場者50万人を見込む。ブダペスト市 のドナウ川に浮かぶオーブダ島を貸で開催されるこの音楽祭は、若者なら1度は行ってみたいと思うイベント。
1日券は23,900Ftで、1993年の第1回の300Ftから実に80倍に。その間のインフレを加味しても急激な上昇ぶり。1週間券は99,000Ft。◆ブダペスト動物園は、園内でペットボトル飲料の販売禁止を決定。環境への配慮から。園内ではビン、缶のみ販売可に。

<<今週の配信>>

=内政・外交=
・政府、ジェンダー学科廃止へ
・首相出身村 補欠選挙  与党候補が圧勝  実業家メーサーロシュ氏の辞任で
・「外国から支援受けるNGO」 リストに難民、人権団体以外も
独ハン商工会議所も
・スウェーデン、NGO法で欧州委見解を支持  政府は反論

=短信 (内政・外交)=
・オペラ座2019/2020シーズン、テーマはキリスト教

=経済・金融・産業=
・政府、Siemensと職業訓練教育でパートナーシップ協定締結
・給与、1年で10%上昇 -医療従事者は大幅アップ
・国立銀行副総裁、 来週にもソブリン債格上げ期待
・国の90億Ft電気自動車調達、Porsche Hungaryなど落札
・1―7月財政赤字、通年計画109.6%に

=短信(経済・金融・産業)=
・工業部門の労働者26.3%  チェコらより低く
・ASF防止キャンペーン開始

=経済指標=
・消費者物価指数(7月) +3.4% 6月に続き、3%超える
・鉱工業生産(6月) 前年比+4.2%
・建設統計(6月) 完成工事高、前年比28.2%増
・観光統計 (6月) 宿泊数は0.4%減、 1-6月期では2%増
・貿易統計 (6月) ――輸出、輸入とも増大 通年貿易黒字は約82億ユーロ

◆◆ 7、8月はニュースは週刊に、また特集(内政概況、経済概況、オルバーン政権経済政策、自動車産業)の配信になります。◆◆
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