今日の見出し(2018.12.19)

残業上限引き上げ法反対や、政権全般に反対するデモは、ブダペスト市内では次は金曜日になりそうですが、地方、国外の都市では散発的に開かれています。

昨日はミシュコルツ、ソンバトヘィなど。本日はニーレジハーザ、エゲル、ヴァ―ツ、デブレツェンなどで開かれる予定です。明日20日はケチケメート市で。それぞれ、野党や労組連合、市民団体が組織しています。

政権側は、今回の一連のデモについては以下のような主張をすることで固まっているようです。:

・規模は極小 → たかだか1000-2000人程度で、国全体を反映しているわけではない。
・現政権こそが市民の支持を得ている →国会で3分の2の勢力があり、政党支持率調査でも与党は高いまま。
・悪いのはデモ隊の方 → デモ隊は警察官に物を投げたり建物を破損したり過激な暴挙に出た。断固として許されるものではなく、市民の多くも反対している。(平和裏のデモ集会をする権利はあるが、法令を違反する権利はない)
・ソロスの仕業 → いつもの通り、ソロス一味らが扇動して、一般市民を怖がらせようとしている。
・警察側の対応に落ち度はない →非常に冷静に対応し、すべて法律の範囲での対応である。抗議者らが反政権メディアとともに偽ニュースを流している。

本日、政府報道官は臨時で「記者会見」し、政府の考えを説明しましたが、独立系メディアIndex.huなどは会見開催の知らせも受けなかったとのこと。

小野党「対話」のトルダイ・ベンツェ議員らは、本日MTVAを訪問し、5点からなる野党嘆願書が入ったペンドライブの受け渡しに成功。しかしMTVA側は、公共メディアは憲法でもメディア法でも政治的な独立、編集の自由を保障されているとし、放送するかは約束しませんでした。

本日の配信 

=内政・外交=
・政府: 「路上での暴力」は断固拒否  ソロス一味の常とう手段
政府報道官の会見には独立系メディア呼ばれず
・MTVA、野党側の5点の要求書は受け取り  放送は約束せず

=経済・金融・産業=
・Audiハンガリー、ボディ部品工場を拡大
・Nissan、ブダペストのSSCを拡張
・国営エネルギーMVM、全国に太陽光発電所110か所建設へ 480億Ft
・ディスカウントチェーンAldi、E.Onと提携しEV充電スタンド整備
・Ikarusと中国企業の合弁、EVバス プロトタイプを披露
新たな国家バス戦略では、6000台の交換必要
・ハンガリー、パンダ債を発行 利回りは昨年より低下

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