フォリント安が続いており、昨日は1€＝328Ft台に。2015年1月以来。
これについて、コヴァ―チ政府報道官は本日、現在のハンガリー経済の状態を考えれば低下する理由が見当たらないとしたうえで、「フォリントに対して投機行為がありうる」としました。
報道官は、2008年の金融危機でハンガリーが打撃を受けたときは、国の経済自体が脆弱だったと説明。今回は、欧州の状況も影響しているかもしれないとしました。介入の可能性について聞かれた際は、ハンガリー国立銀行の専管事項、とコメントを避けました。
フォリントは、報道官のコメントの後も下げ、午後は328.74Ftまで低下しました。ING Bank調査部は、来月は330Ftまでなることももあると見ています。
政府は27日、集会に関する新法案を提出。警察側が、禁止できる可能性が増えると分析されています。
オルバーン首相は本日からEU首脳会合出席のためブリュッセルに。その前に、記者団に対して、「欧州の民主主義は、指導者らが市民の期待に背いているからつまづいた。欧州市民は2つのことを望んでいる。1つは、これ以上、（移民を）流入させないこと。そのため、強固な国境管理を望んでいる。もう1つは、既に入ってきた人たちを帰らせること」と述べました。
経済では、中央統計局が雇用統計（3-5月）を発表。失業率は3.7％とさらに若干低下。（2-4月は3.8％） 失業者数は17.1万人。
人手不足は深刻で、コンサルPwCの自動車サプライヤー企業への調査でも、今後の成長阻害の最大リスクとして挙げられました。
本日の配信
＝内政・外交＝
・政府、集会に関する新法案を提出
・ホームレス全面禁止で軽犯罪法を改正へ 罰金の代わりに奉仕労働
＝経済・金融・産業＝
・PwCハンガリー自動車業界調査 ① 成長リスク要因No1は人手不足
・IMF、さらなる債務削減促す
＝経済指標＝
・就労者数、445.7万人 （2018年3月－5月） 前期比でも増大
・失業者17.1万人 失業率3.7%
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