今日の見出し(2019.2.6)

オルバーン首相は明日、スロバキアの首都ブラチスラバで開かれるV4(*)首脳会合に出席します。この会合にはドイツのメルケル首相も参加。(*V4=ヴィシェグラード4か国=ハンガリー、スロバキア、チェコ、ポーランド)

会合はブラチスラバ城で正午から開始。テーマは次期EU中期予算(2021-2027年)、欧州議会選挙、欧州の未来など。1時間~1時間半で終了し、その後、内外プレス向けに記者会見の予定。 その後、V4首相間の個別の会談が開かれます。

Freedom Houseによる『2019年版世界自由度ランキング』で、ハンガリーは、指数は2点下がっただけでしたが、カテゴリーは「自由」から「部分的自由」に転落。

この不名誉な結果に対して、政府広報センターは、引き続き米投機家ソロス氏が資金提供をする「ソロス帝国の一員」と一蹴。移民受け入れを拒否したハンガリー国民を攻撃するため、としました。この論調は、Transparancy Internationalがハンガリーの腐敗度をEU最下位グループに据え置いたことに対するときのコメントと全く同じ。

政権寄り日刊紙Magyar Idők(Hungarian Times)が本日から、“Magyar Nemzet”となりました。一面の記事では、前オーナー・シミチカ氏のことは直接言及をしなかったものの、この4年間、Nemzetが守り続けてきた精神的自由への戦いの路線から日に日に逸脱したと指摘。「再び、精神的自由の戦いの最前線に立つ」と結びました。

経済では、自動車部品サプライヤーSEG Automotiveで明日、2時間の警告ストの予定。労組側は賃上げ平均12.5%などを求めていますが、経営陣との交渉が決裂したため。なお、労組の要求の中には、「女性の日」に全女性職員にプレゼントすることも含まれます。

一方、Boschの電子制御機器子会社では、2ケタ台の賃上げなどで合意。合意内容には、工場で音楽をかけることを認めるなど、一風変わったものも含まれました。

Tescoの職員約40人も本日から無期限でスト開始。しかしこちらは、賃上げではなく、給与課廃止のため解雇になるこれらの職員と、退職金などで合意できていないため。 ストの規模は小さいものの、給与課の職員らであるため、Tescoの1.7万人以上への1月の給与支払いが滞る見込み。

今週金曜は、ガソリン、軽油とも値上がりの見込み。平均小売価格は以下になります。

◎ ガソリン(95オクタン)⇒ 345 Ft (3 Ft値上がり)
◎ 軽油 ⇒ 383 Ft (2 Ft値上がり)

ハンガリー石油ガス会社は毎週水・金に卸売り価格を改定しています。価格はすべてリットルあたり。給油所により最大 50 Ftの違いがあります。

本日の配信 

=内政・外交=
・ハンガリー、「 部分的に自由 」 に転落 (Freedom House)
・Magyar Nemzet再発行: 「精神的自由の戦い」の最前線へ
・ブダペスト市、本年はRed Bull エアレースを拒否

=経済・金融・産業=
・自動車部品SEG Automotive、明日2時間警告スト  賃上げ要求で
・Boschハトヴァン工場では、2ケタ台賃上げで交渉妥結
・外相、訪米 GE, Google, ExxonMobil幹部らと会合
・政府、仏の福利厚生・食事券発行会社に巨額賠償支払い命じられる
・Tescoの給与課スタッフがスト -従業員1.7万人超への給与払い遅延見込み
・Tesco、パッケージなどすべて再生可能に

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