今日の見出し(2019.05.29)

政府 vs 科学アカデミーで、政府が最後の王手。 現政権は昨春の総選挙後、科学アカデミー(MTA)下の研究機関をMTAから切り離し、助成金配分の権限も国の支配下に置こうと画策。(表向きは国の競争力をつけるための再編)一方、MTAはこれに抵抗してきました。

今回明らかになった革新技術省の草案では、8月1日から15のすべての研究機関を切り離し、新たなネットワークを創設することになっています。また、研究機関の動産・不動産の資産を国に無償で譲渡するよう、法律で義務付けます。

これに対してMTAは本日、抗議文書を発表。国による政治介入を可能にし、違憲としました。

また、MTA研究者らは、日曜14時からデモ集会を行うことを決定。

ブダペスト市議会が、混雑税導入が含まれる、2030年までの交通戦略を採択。2025年までに導入される計画です。(具体的なゾーン、料金は未定)

本日の配信 

=内政・外交=
・政府、科学アカデミーの研究機関を掌握へ
・アカデミーは「政治的な介入で違憲」と反発  日曜には抗議デモ

=経済・金融・産業=
・ブダペスト市議会、2025年までの混雑税導入を決定
・Airbus Helicopters、ジュラ市に工場建設を発表
・独系Bock、家具、自動車部品生産工場を拡張
・独Bosch、英国から電動工具の生産移管
・Magyar Suzuki、工場員用には別の門使用  労組の片道ブロックで

=経済指標=
・就労者数、449.2万人 (2019年2月-4月) 前年比4.7万人増
・失業者16.2万人  失業率3.5%

=小話交差点=
Red Bull、エアレースを本年限りで終了
Red Bullは29日、世界で行っていたエアレースを2019年シーズンで終了すると発表しました。

7月13-14日にバラトン湖畔(ザマールディ)のレース、および6月のロシア(カザン)、9月の日本(千葉)のレースは予定通り行われる見込み。

この大会は2003年から行われています。ハンガリーではブダペスト・ドナウ川で実施され、橋と川の間をすり抜けアクロバット飛行をするなど、スリリングなもので多くの観光客が見物していました。

しかし一方で、大会当日のみならず前日も練習などで騒音がひどく、また道路も広範に渡り通行止めにするなど、市民からは苦情が増大していました。

そうしたことから、タルロ―シュ市長は開催を許可せず。結局バラトン湖畔で開催されることになりました。

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