先週の見出し(2020.08.25~08.30)

ご購読者に31日に配信したニュースレターの見出しです。
( 9月1日からのハンガリー入国措置については、こちらの記事をご覧ください。)

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コロナ感染状況・31日(カッコ内は前日比)
新規感染確認数 178人
現在の感染者数 1763人 (+175)

感染確認累計6,139人
回復 3761人 (+2)
死者 615人(+1)

先週1週間の1日あたりの新規感染は急増し、30日は過去最高292人に。

その日は検査数が6400件と多かったことも影響しているものの、増加スピードが増していることが伺えます。現在の感染者数は、この1週間で倍になりました。

9月1日からは新たな入国規制が導入されます。ハンガリー人も帰国後は原則として14日間の隔離に。また外国人は、一部の商用、就学、やむを得ない事情による特例措置などを除いて、入国はできなくなります。(28日号外、30日臨時配信済み)

政府は、ウィルスを国外から持ち込むのを防ぐためと説明。明日からは学校の新学年度が開始になることから、マスク着用義務の徹底、ソーシャルディスタンスの確保や手洗いの徹底など呼び掛けています。人材省は、学校で守るべき衛生対策についても指導済み。

その一方で、非政府系メディアや一部の専門家は、政府の政策がちぐはぐであることを指摘しています。

例として、政府はスポーツの国際試合などは継続を予定していますが、目下の最大の懸念の一つは、欧州サッカーの一大イベント「スーパーカップ」。政府は、ブダペスト市プシュカーシュ競技場で、予定通り9月24日に開催する方針です。観客は、同競技場の収容人数3割まで受け入れます。

さらに、政府要人らが、国民の模範を示していないという指摘も。例として、先週行われた、各国駐在のハンガリー人大使会議(於:外務省)では、スィーヤールト―外務貿易相がスピーチする中、着席した大使らはマスクなし、座席間の距離もなし。

また、29日に開催された、コロナ対策での国境管理作業部会の会合(於:内務省)でも、公衆衛生当局トップを含む出席者皆がマスクなし。オルバーン首相もピンテール内務相もマスクなしで内務省前で握手する姿も動画で確認されています。(マスク着用は、公共交通機関と店舗内のみで義務付けられているため、法令違反というわけではない。また、ソーシャルディスタンス確保は、現在、法律による義務付けはされておらず、推奨レベル)

なお、ブダペスト公共交通BKVの路面電車4-6号線は、ニコニコ顔の車両が有名ですが、週末から一部は水色のマスク版が登場。乗客のマスク着用義務を改めて訴えています。

=コロナ感染状況・関連情報=
● 感染状況
● 9月1日から、外国人は原則入国拒否 スーパーカップは予定通り
● 政府与党高官、次々に隔離に バラトン湖でのパーティで感染者

=内政・外交=

● スィーヤールト―外相:在外公館らホームオフィス認めず 就労条件主張する者は要らない
● スィーヤールト―外相:「休暇は私的なこと」豪華クルーザー利用は否定せず
● 国家選挙委員会、社会党のバラトン湖開発に関わる国民投票設問を拒否
● オルバーン首相もアドリア海で休暇?
● 小野党LMP、共同党首を選出
● 政党支持率調査(Závecz 8月):野党共闘の場合、接戦もありうる

=経済・金融・産業=

● 財務省、2020年財政赤字をGDP比7~9%に大幅上方修正を提案
● 政府債務管理庁、資金調達計画を改定 サムライ債も計画
● 国立銀行、政策金利を維持 市場予想通り

=経済指標=
● 就労者数(5月-7月) 444万人 7.9万人減少 (7月単月では前月と同水準)
● 失業者数(5月-7月) 22.4万人  失業率4.8%に増加 (7月単月では4.7%に低下)
● 人口動態(7月 速報) 出生数1.7%上昇 年初来では4.9%増
● 企業・消費者信頼感指数(8月)  回復は足踏みに

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