先週の見出し(2019.07.15-07.21)

欧州議会は16日、次期欧州委員長ウルズラ・フォンデアライエン独国防相を選出。ハンガリー与党Fideszは、同党欧州議員らが賛成したため選出されたと述べています。

Fideszはフォンデアライエン氏について、今のところかなりの期待を表明。かつての欧州合衆国構想ではなく加盟各国の多様性に重きを置いている点、加盟各国は同じスタンダードで扱われるべきとしたことを歓迎しました。

プーチン・ロシア大統領が、10月30日にハンガリーを訪問する見込み。一方、オルバーン大統領は19日、ロシア・サンクトペテルブルクで休暇を取っていたことが目撃されています。同日、プーチン大統領はベラルーシ大統領と会談のため同市を訪問。ただし、オルバーン首相と非公式に会ったかどうかは確認されていません。

7月1日から開始になった、家族支援の手厚い各種措置には、延べ1.2万家族が申し込み。措置には、3人出産で返済が免除になる1000万Ftの無利子融資、出産毎に住宅ローン返済一部を国が肩代わり、大家族の7人乗りマイカー購入に250万Ftの補助金など。

EU域内新車乗用車登録数(6月)は、145万台弱と前年同月比7.8%減に。営業日が前年同月より少なかったことが影響。1-6月期では前年比3.1%減。

国内の1~6月期の乗用車・小型商用車の新車登録・モデル別では1位がSuzuki Vitara、2位が同SX4 S-Crossと、Suzukiが引き続き独占。

販売は好調ながらも、Magyar Suzukiに対しては、労組連合などが引き続き抗議活動。15日は、エステルゴム市の工場前道路の片側を再び封鎖。その他の労組連合も連帯を示して車両とメンバーを派遣。ただし、前回同様、大きな混乱になることはなく終了しました。

Magyar Suzukiはその後声明を発表し、操業以来27年の功績は従業員のお陰であるとすると同時に、いかに同社がハンガリーの経済、貿易、雇用に安定的に貢献してきたかを強調。これからも労働者は尊重するとする一方で、労組側らには対立して状況を悪化させるよりも、社側が求める文書を迅速に提出し協調するよう要請しました。(具体的にどの文書を指すかは明示していない)

ブダペスト市が、2027年世界水泳選手権の開催地として、再び選ばれました。開催は2017年に続き2度目。前回は競技場改修など当初予算は245億Ft(約93億円)のところ、どんどん膨れ上がり、最終的には1350億Ft(約513億円) になっていました。

本日の配信 

=内政・外交=
・欧州議会、次期欧州委員長にフォンデアライエン氏選出  ハンガリー議員で不支持は社会党、Jobbik
・Fidesz、フォンデアライエン氏に期待
・グヤーシュ首相府相; 2050年排出ゼロ目標に反対なわけではない
まずは影響調査必要
・プーチン大統領、10月末にハンガリー訪問
・スィーヤールト―外相、米商務長官と会談  自由貿易の重要性を強調
・医療分野、人手不足が深刻
・バッハIOC会長、オルバーン首相と懇談
・英国在住ハンガリー人2.8万人が永住権申請
・元サッカー選手、ブダペスト市長選に出馬表明

=経済・金融・産業=
・政府の手厚い家族支援措置、延べ1.2万家族が申請
・EU新車乗用車登録台数: 6月は7.8%減少   1-6月では3.1%減
・1-6月期、乗用車・小型商用車モデル別 Suzukiが1,2位引き続き独占
・欧州委、VodafoneのUPC買収を承認
・首相の父の鉱山開発会社、収益急増
・メーサーロシュ氏、Tigáz株式49.6%を取得

=日系企業関連=
・鉄鋼労連、Magyar Suzuki工場前の道路片側を再封鎖
・Magyar Suzukiは声明

=短信 経済・金融・産業=
・Mercedes、BMW子会社で新CEO  Audiも秋に
・エネルギードリンクHell Energy、生産能力拡大
・観光業界、労働者数減少、賃金は上昇
・韓国REIT、ブダペスト市のオフィスビルを取得

=経済指標=
・建設統計 (5月) 完成工事高、前年比26.3%増

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