今日の見出し(2018.11.23)

オルバーン首相は本日、グルエフスキ・元マケドニア首相の政治亡命に関して、初めて公に説明。

亡命申請者に対しては、相応の敬意を払い審査を行うべきであるが、審査の結果の判断は移民局がするのであり、政府が関与することではないと線を引きました。

一方で、本件が大騒ぎになっているのは、グルエフスキ氏がいち早く移民流入を阻止し、ソロス氏が支援するNGOの活動とも対峙したせいだ、とコメント。国営ラジオ局Kossuth rádióによる隔週インタビューでの発言。

CEU大学学長は、同大学が米NY州で教育活動を行っているか判断するのはNY州であり、ハンガリー政府ではないと反論。スィ―ヤールトー外務貿易相が今週、政府がNY州と政府間協定に締結しないのは、実体としてCEUが母国で教育を行っていないからと示唆したことに対して。

与党Fidesz議員が今週、国会に提出した、残業時間上限引き上げ案が、労組連合、野党らから猛反発されています。改正案では、残業上限を400時間/年に、また変形労働時間制を3年単位にすることが盛り込まれています。

本日の配信 

=内政・外交=
・オルバーン首相: グルエフスキ政治亡命認定の批判者は、移民支援者
・ CEU大学長、外相コメントに反論: 母国での教育活動の判断権限はハンガリーにはなし

=経済・金融・産業=
・ 労組連合、与党の残業時間上限引き上げ案に強く反対
・ ヴァルガ財務相: 老後向け国債の金利はインフレ+3%
・ 洗濯機、冷蔵庫など買い替え補助金制度拡大  省エネ推進で
・ WizzAir、春にロンドン・ガトウィックへも就航

=小話交差点=
5月23日、「マジック・マジャル」記念日に

50年代のヨーロッパで無敵を誇ったハンガリー・サッカーチーム「マジックマジャル(黄金チーム)」の記念日として、5月23日が制定される見通しです。国会に法案は提出済みで、承認待ち。

黄金チーム記念年実行委員会のロムニツィ・ゾルターン代表によると、もともと候補に挙がっていたのは11月25日。1953年に、ロンドンのウェンブリー・スタジアムでイングランド代表に6-3で勝利(6-3)しました。この試合は、イングランド代表が英国四協会とアイルランド以外のチームにホームで初めて敗戦した試合として、歴史的にも有名。

しかし11月25日は、ハンガリーの政治囚がソ連に連行され強制労働させられた日であり、2012年に国の追悼記念日として制定済み。

そのため、5月23日が浮上。1954年のこの日には、ハンガリーが、ワールドカップ直前のイングランド戦で(於ブダペスト)、7-1という大差で破りました。

ロムニツィ氏によると、ブダペスト市のプシュカ―シュ・フェレンツ(*)競技場の来秋のリニューアルオープンまでに、ハンガリーのみならずカルパチア盆地全体で、100以上の様々な記念行事が計画されています。(*黄金チームの主将)

※「記念日」として制定されても、祝日にはなりません。

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