今日の見出し(2018.11.28)

本日の配信 

=内政・外交=

政権寄りメディアの再編が一気に進み、一極集中が図られています。これまで、数人のキーパーソンの下でバラバラとなっていた各媒体を、オルバーン首相と緊密な実業家メーサーロシュ氏が直接・間接的に買収。その後、「財団」に寄付するという手法。(「寄付」というのは過去に例を見ない手法)

その財団が、政権寄りメディアすべての頂点にたち、統制管理する方向に動きそうです。

ブダペスト市内の主要国立病院の1つ「ホンヴェード病院」は、院内の「 周産期集中医療センター ( PIC )」 を12月15日から一時閉鎖することを決定。同センターでは過去半年に、10人中7人の医師が低賃金、過酷な労働などを理由に退職し、運営継続が困難になったため。

人口が減少し続ける中、国は出生率引き上げのため様々な措置を打ち上げ、今後もさらに拡充していく見込みですが、一方で、このような足元の問題の解決すらできず、安心して産める環境の整備ができていない状況です。

経済では、与党Fideszの残業上限引き上げ案に関し、政府は労働者も合意したときのみ、つまり「労使協約内」でのみ認めることを提案する見通し。

一方、労組連合側はこの案への抗議、また事前協議もなく進める強引な手法に抗議を示すため、12月8日にデモ集会を全国的に行うとしました。この改正案は「奴隷法案」と揶揄されています。

就労者数は、初めて450万人を突破。失業率は3.7%でした。(8-10月期)

=内政・外交=
・政権寄りメディア、一気に再編進む 「財団」の下へ一極集中へ
・年金受給者へのエルジェーベト券配布はイースター前 (欧州議会選挙前)
・本年のクリスマス前の配布は見送り
・ハンガリー、ウクライナの領土一体性と主権を支持
ミンスク形式での協議が唯一の打開方法
・国立ホンヴェード病院、周産期集中医療センターを一時閉鎖

=経済・金融・産業=

・政府: 残業上限時間の引き上げは労使協約内なら支持
・労働者ら、12月8日にデモ  残業上限時間の引き上げ案に抗議

=経済指標=
・就労者数、450.2万人 (2018年8月-10月) 450万人を突破
・失業者17.3万人  失業率3.7%

=小話交差点=
オルバーン首相、チャック・ノリス氏を大歓迎
自分でハンドル握り、TEK訓練所に案内

オルバーン首相は27日、アクション俳優で有名なチャック・ノリス氏と会い、対テロ特殊部隊(TEK)の訓練の視察に。自分で車を運転し、助手席にチャック・ノリス氏、後ろに妻ゲーナさんを乗せて案内しました。

27日は、ノリス氏やTEKメンバー9人とガッツポーズで一緒に撮った写真を自身のFacebookにアップ。キャプションは「先鋭部隊」。

本日は、運転中の動画をアップ。ノリス氏は78歳でオルバーン氏の父と同い年とのこと。また、オルバーン首相は、「自分はエリートではなく、小さな村出身。(フェルチュート村)はブダペスト市近郊で何もないところだけれど、良いところ。今度来たら案内します」と述べるなど、ノリス氏とはすっかり打ち解けた様子。

ノリス氏はブダペストにはパップラースロー競技場でのバプティスト教会主催のチャリティ事業に参加するため訪問。

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