今日の見出し(2018.12.03)

CEU(セントラル・ヨーロピアン大学)が本日、ウィーンへ米教育制度下の課程をウィーンに移管すると正式に発表。ハンガリー政府が予想通り、CEU登記先のニューヨーク州と同大学の運営に関する協定に署名しなかったため(政府は逆に、高等教育法に沿ってCEUが米国で教育活動を行っていないため、協定に署名できる状態ではないと主張)

イグナティエフ学長は、CEUという米国の大学、欧州の機関がNATO同盟国から、またEU加盟国から「追い出される」ことを、欧州にとってもハンガリーにとっても「暗黒の日」と表現しました。

関連して、コーンスタイン在ハンガリー米大使は、CEUがブダペストに残れるようにするのが最重要課題の1つとしてきたものの、明らかに態度が変化。批判の矛先は、オルバーン首相ではなく、むしろ外国で運営をするのにその国の政府に従わないソロス氏(CEU創設者)に向けられました。米ワシントンポスト紙によるインタビューで明らかに。

同紙は、CEUを守り切れなかったのは、トランプ米大統領下での外交パターンにまた一つの例を追加することになったと分析。トランプ大統領は、いくつもの独裁的政権と親しくなっているものの、効率的に影響は及ぼせないままになっているとしました。

ハンガリーについても、これまでのオバマ政権とは対照的に、トランプ政権は、孤立させるよりエンゲージメント政策に重きをおいているものの、米国の要請や意向は軽視されていると指摘。その例として、本年夏に、米国の要請を無視してロシア人武器密売容疑者親子がロシアに引き渡しされたり、親露のグルエフスキ元首相が政治亡命を認められたりしたことを挙げました。

経済では、11月の新車乗用車販売は前年比8%減。ただし1~11月期では126,919台と、前年同期比20.4%増。ブランド別では引き続きSuzukiが首位。次いでFord、Skoda。

ガソリン、軽油の卸売り価格は5日(水曜)に、それぞれ2フォリント、6フォリント下げられます。

それにより、給油所での平均小売価格は次のようになります。
ガソリン(95オクタン) 351Ft
軽油 393Ft

価格はリットルあたり。給油所により最大50フォリントの差があります。

本日の配信 

=内政・外交=
・CEU、米教育課程は来秋からウィーン 正式発表
・コーンスタイン米大使、態度変更 CEUよりオルバーン首相の肩持つ
・ユダヤ差別発言のJobbik国会議員、議員資格も返上

=経済・金融・産業=
・11月新車販売台数、前年比8%減
ブランド別ではSuzukiが引き続きトップ、シェア14%超
・GKI、18年成長率予測を4.5%に上方修正
・ハンガリー資本たばこ製造Continental、追加投資を完了 半分以上は国の補助金
・デンマーク冷蔵庫メーカーVestfrost、工場拡張を発表 投資額44億Ft

=経済指標=
・ハンガリー製造業購買担当者指数PMI(11月) 53.5に大幅低下 50は引き続き超える

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