今日の見出し(2018.12.10)

労組連合らは8日、与党議員らによる残業上限引き上げ法案は反対を表明するため、ブダペスト市内中心部でデモ行進・集会を実施。約2000人が参加しました。

抗議集会後には、参加者一部と警官らのもみ合いがあったものの、暴力に発展することはありませんでした。

労働者らは、本日から、全国各地で産業団地へのアクセス道路の片側車線を封鎖するなど抗議を続行。 本日はジュール、ペーチ市、明日はソルノク市で予定。

同法案は、予定では12日(水)に採決にかけられます。これをめぐり、国会では本日、目まぐるしい与野党の攻防が見られました。

まず社会党が朝、2800本の修正動議を提出し、採決を先延ばしさせる戦術に訴えることを表明。(法案そのものの採決の前に、修正動議は1本1本、採択するか否かの採決をする必要があるため。国会の少数派が議院規則の範囲内で議事妨害を行う手段の一つ。)

トート社会党党首は、(審議が長引き)「Fidesz議員らは残業がどんなものか思い知るがいい」と嫌味たっぷりにコメント。最終的には国会日程から法案の採決が外されることを願う、としました。社会党以外の修正動議も合わせると、2925本に。

しかし、与党Fidesz・KDNPも黙ってはおらず、即座に対抗措置を講じました。13時ごろ、司法委員会を臨時に召集し、修正動議は1本ずつではなくまとめて1回の投票で済むよう緊急可決しました。(同委員会の委員長はKDNPで、委員会内では与党が多数を握る)

本日の配信 

=内政・外交=
・国連、「移民の人権」文書を採択  ハンガリーは交渉途中で脱退
・小野党LMP、プジェール・ブダペスト市長立候補者へ支持決定
・ハドハーズィ議員、報道の自由でデモ集会

=経済・金融・産業=
・野党、大量の修正動議提出で、残業上限引き上げ法案の採決ブロック試みる
与党は直ちに対抗措置

・労組連合は、片側車線閉鎖で抗議続行
・Tesco、中欧SSCをブダペストに設置
・政府、Tungramとも戦略的協力協定の締結決定

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