先週の見出し(2019.07.01-07.07)

オルバーン首相は、欧州委員会の次期委員長候補としてウルズラ・フォンデアライエン独国防相がEU首脳会議で指名されたことを歓迎。

国が学術研究への支配を強めると懸念される法案が、国会で可決。これにより、科学アカデミー(MTA)の付属研究所は、NTAから切り離されます。

政府は一貫して、国の研究開発の質を高め国の競争力向上につなげるもの、と主張してきましたが、MTA側はずっと抵抗してきました。

オルバーン首相は、基本法改正で、同性カップルの養子縁組禁止や、労使関係での使用者の権利拡大を行いたいと考えています。独立系ニュースサイトIndex.huが、複数のFideszや周辺筋から情報を得て報道。

オルバーン首相は5月、米トランプ大統領とワシントンで会談した際、兵器購入を確実にする見返りとして、ハンガリー政府の国内NGOへの支配強化への支援を求めたものの、トランプ氏側は拒否。調査報道専門Direkt36が、複数の外交筋の話をもとに報じました。

ハンガリー側は、数億ユーロに及ぶ中高度防空ミサイル・システムNASAMS(ノルウェーKongsberg GruppenとアメリカRaytheonが開発)を購入する予定ですが、その際、EEAノルウェー無償資金の配分でハンガリー政府がより大きな影響力を持つことができるよう、ノルウェー側に迫っていました。しかし、ノルウェー側からは拒否され、米側に迫るよう戦略を転換していました。

秋の地方選挙に向けて、左派リベラル系野党と右派Jobbikの協力が進んでいます。ブダペスト市の全23区で統一候補を擁立することで合意。政令都市でも合意形成が進んでいます。

6月の乗用車新車販売台数は、1.4万台弱、前年から4%減少。1-6月期では、7.5万台近くと前年同期比で5%増に。

7月1日から申し込み開始となった、政府による大家族向けマイカー購入支援プログラムが関心を呼んでいます。リース協会は、2022年末までに1.8万台の購入が期待できるとみています。

EV用充電スタンドが、一部有料化に。これまで、EV振興のため、充電スタンドはすべて無料でしたが、急速充電は有料に。

ドナウ川の船追突事故では、もう一人の犠牲者(韓国人女性)の身元が確認されました。行方不明はあと1人に。これまで、27人の死亡が確認されました。

今週で春季国会は終了。2020年度予算は金曜日に成立見込みです。

本日の配信 

=内政・外交=
・オルバーン首相、フォンデアライエン欧州委員長候補を歓迎
・国会、科学アカデミー「再編」の法案を可決  実態は国の支配強まる
・左右野党ら、ブダペスト23区区長候補で合意
・基本法改正案 -同性カップルの養子禁止や使用者権利拡大も
・トランプ氏、オルバーン首相の国内NGOへの支配強化への支援要請拒否
・プライドパレード、初めてバリケードなしで

=短信 内政・外交=
・欧州議会副議長に、ハンガリーから2人 民主連合ドブレヴ氏ら
・ドイチェ氏、Fidesz欧州議員団長に
・ブダペスト市長選で野党候補者の勝利の確率あり -世論調査

=経済・金融・産業=
・6月の新車 乗用車販売台数、1.4万台弱、 前年比4%減少
・大家族向けマイカー購入支援プログラム、1.8万台期待  リース協会
・Takarékbank調査部、成長率予測を4.7%に引き上げ
・Kopint-Tárki、成長率予測を4.5%に上方修正
・韓国INZI Controls、EVバッテリーモジュール工場を建設
・国営会社、EV急速充電スタンドを有料化

=短信 経済・金融・産業=
・オルバーン首相、Audi新会長の表敬受ける
・政府財政1-3月期、GDP比0.1%の黒字
・ハンガリー政府、トリエステ船着き場、物流センター建設で60年契約
・政府、日本の豚肉禁輸解除求める
・リテール向け国債、大人気 1兆Ft販売
・独包装材大手Deufol、デブレツェンに地域センター設立
・ハンガリー企業の電動スクーターシェアリング、開始に
・国内ホップ栽培拡大  国の補助金とHeineken支援
・銀行協会新会長に、OTP抵当銀行会長

=経済指標=
・鉱工業生産 (5月) 前年比+8.7%
・小売統計 (5月速報) 前年比+2.6%
・ハンガリー製造業購買担当者指数PMI (6月) 54.4に下降

当サイトにご訪問いただき有難うございます。
すべての内容をご覧いただくにはご契約が必要となります。
詳細はこちらをご覧ください。