今日の見出し(2020.03.17)

ハンガリー国内のコロナウィルス情報については、重要と思われるものはTwitterでも随時流しておりますので、そちらをご覧ください。臨時配信や、定期配信における詳細の情報は、ご購読者様専用のサービスです。

新型コロナウィルスでは、対策本部が本日の記者会見で、感染確認数が数日内に数百に増加しうると表明。1人の患者から2~3人は感染することが一般的で、倍増しうるとのこと。

また、ハンガリーは感染の第1段階「個別の感染」から、第2段階の「グループでの感染」(クラスターとも)に移行したという見方を示しました。

こうしたことから、可能な限り在宅、また大勢の集まるところに行かないように改めて勧告。しかし同時に、屋外で少人数でのスポーツや散歩(お互いの距離は2メートル保つ)は禁ずることはないとしました。

国内の感染者の中には、これまで公開されているブダペスト、デブレツェン以外も含まれていると報じられます(例としてソンバトヘィ)。しかし対策本部は、地域別の感染数の引き続き公開方針はないとしました。なお、確認患者の50人中、2人は重症とのこと。

国境封鎖(外国人の入国禁止)措置は、あまりにも拙速な実施だったため、オーストリアから入る国境地点ヘジェシュハロム前では長さ20キロ程度の渋滞に。数百人のルーマニア人、ブルガリア人が足止めを食らっています。

政府は人道的措置として、本日21時~24時はルーマニア人とブルガリア人、また24時から翌5時まではルーマニア人の国内移動を認めると明らかにしました。

現在、ハンガリーからの出国は制限なし。また、リストフェレンツ空港も閉鎖はされていません。(ただし2Bのみ)

新型コロナウィルスに関しての情報は、「ハンガリー暮らしの健康手帖」でも本日、アップしましたのでご覧ください。(政府の追加措置など)

一方、日本政府の専門家会議は17日、欧州や東南アジアなどからの帰国者、訪日者に対して14日間、自宅などでの待機を要請すべきだとする要望書を厚生労働省に提出。日本政府はまず欧州からの入国者を対象にする方針で、18日に開く政府の対策本部で安倍晋三首相が表明するとのこと。(日本経済新聞)

ハンガリー医薬品会議所(MGYK)によれば、手指消毒剤は、需要が急に3-4倍になったため、国内メーカーの生産も追いつかない状態。しかし1-2日中には供給が復活し、薬局、ドラッグストアでも補充されるという見通しを示しました。

ブダペスト市では、公共交通機関BKVは木曜から夏季運行スケジュールに。一方、公共交通機関をなるべく避けるため、シェア自転車BUBIの料金を100フォリント/月に減額。

児童公園(遊具が備え付けてあるプレイグラウンド)に関しては、ブダペスト市やその他の地方自治体が閉鎖を発表しています。遊具を介した接触感染リスクがあるため。

コロナウィルスの深刻な影響が自動車会社の生産にも出始めました。Audiハンガリー子会社は来週月曜から工場の生産を停止。同様にOpel、Mercedes-Benzのハンガリー子会社も稼働を休止します。

Magyar Suzukiはシフト減で対応に。

フォリント安が止まりません。月曜は一時期、1EUR=348.59Ftまで低下。本日も344~348.5フォリント程度での取引になっています。

=内政・外交=
● ワクチン開発作業部会、ウィルス分離に成功

=経済・金融・産業=
● 自動車OEMに打撃 Audi生産停止、Magyar Suzukiはシフト減対応
● 貨物輸送の制限: 外国トラックは指定道路、指定給油所のみ
● 国立銀行、銀行に対し融資返済猶予を要請
● Bridgestone、工場の再生可能エネルギー使用率100%に
● Volánbusz、賃上げ8%で合意

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