今日の見出し(2020.05.04)

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ハンガリーのコロナ防疫は、本日から「第2段階」へ。

地方では制限措置の緩和が開始になりました。ソーシャルディスタンス1.5メートルの確保や、店や公共交通機関ではマスク等の着用が義務となりますが、一般店は15時過ぎでも営業可能に。レストランやカフェも屋外であれば飲食可能です。

措置に関しては、国内では解釈を巡り一部混乱が発生。グヤーシュ首相府相が「8月15日まで500人超の集会は禁止」としたことについて、セントキラーィ政府報道官は後になって「500人以下も禁止」と修正。結局、一般的な集会イベントは引き続き禁止です。

また、ブダペスト市民やペシュト県では外出制限が継続しているため、バラトン湖など地方に持つ別荘に行くのも「正当な外出理由」には含まれないため不可。地方にわざわざ出かけてハイキングをしたりカフェに行くことも禁止という見解を示しました。

オルバーン首相は、コロナとの第1の戦いは勝利したと評価。しかし同時に、10月か11月に第2波に襲われる恐れがあると警告しました。

新型コロナウィルスの感染確認累計(4日)は3,035人(30日比で260人増)。死者は351人(39人増)、回復は630人(49人増)。
現在の感染者数は2,054人(172人増)

政府対策本部は本日より、アクティブ感染者、死者数において、首都圏(ブダペスト市とペシュト県)と地方を明確に比較できるデータを公表。首都圏の外出制限維持の正当性を示しているようです。

国会は2日、ハンガリーの共産党一党支配時代後の議会制度発足30周年を祝う式典が開催されました。アーデル大統領の祝辞の後は、オルバーン首相、クヴェール国会議長らが提出していた政治宣言が採択されました。(賛成126票、保留1票。野党は欠席。)

政治宣言は、第2次世界大戦中の1944年3月19日にドイツがハンガリーに侵攻し主権を失って以来、初の自由選挙で発足した国会に敬意を示すこと、2012年に(現政権下)それまでの憲法に代わり基本法が制定され、母国を過剰な対外依存と貧困から救ったことなどが謳われています。

社会党のクンハルミ国会議員は野党が欠席した理由について、現与党は独裁的なシステムを構築し民主的な対話を否定、また政治宣言は歴史の事実を捻じ曲げるものであるかrとしました。

経済では、4月の新車販売(乗用車)が前年比約50%減。

ハンガリー商工会議所のパッラグ会頭は、本年の成長率はマイナス10%以上もありうるという見方を示しました。

=コロナ感染状況=

・感染状況(4日)
・感染状況の推移(グラフ)
・首都圏と地方の比較

=コロナ関連情報=
・オルバーン首相:コロナとの第1戦には勝利 10-11月に第2波の恐れ

=コロナ経済対策=
・国の給与補填制度が開始 中小企業など500社

=経済・金融・産業=
・商工会議所会頭:成長率はマイナス10%超もありうる
・新車販売(4月・乗用車) 前年比約50%低下 (速報)
・LEGO、医療用バイザー生産
・MOL給油所も一部休業に
・スポーツ用品店Decathlon、地方店はオープン
・失業者統計、詳細一部が非公表に

=経済指標=
・ハンガリー製造業購買担当者指数PMI (4月) 著しく低くも3月からは上昇

=小話交差点=
高校卒業試験が開始
国内では高校卒業試験(érettségi)が本日開始に。初日は国語で4時間。

コロナ非常事態宣言下での実施は賛否両論だったものの、政府は衛生対策を徹底させることで決行。生徒どうしは1.5mを保つ、1教室10人以下、試験監督にはマスクや消毒液の配布など。

大学進学希望者の多くにとっては、入試も兼ねているため、国内では一大イベントです。生徒はスーツを着て臨みます。

今年、高校卒業試験を受けるのは8万人弱。コロナのため、筆記試験となり、口頭試験は省略されました。

ハンガリーでは最終学年の前でも前倒しして数科目を受けられる措置がありますが、今年は受ける人数を最小にするためにこれも無しに。また、進学を希望していない生徒は受けなくてもよいことになりました。

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