今日の見出し(2020.04.20)

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新型コロナウィルスの感染確認累計(20日)は1,984人と、17日以来221人増加。死者は199人で同43人増加。一方、回復は257人と60人増加しました。

現在の感染者数は1,518人(17日比 118人増)

政府コロナ対策本部は、専門的な試算に基づくと、ハンガリー国内の新型コロナウィルス感染は5月3日にピークに達する見込みとしています。

オルバーン首相も19日、アイカ市の病院を訪問した際、同様の発言をしています。そのため、それまでに5000台の人工呼吸器、十分な数の病床などを確保し、医療体制を万全にすると表明。

また本日は、そのように万全になったら -ーつまり、早ければ、5 月 3 日か 4 日に、制限措置の段階的な緩和計画について話せるだろうとしました。

政府対策本部の本日の記者会見によると、国内にある高齢者施設1035か所のうち、19か所で感染例を確認済み。うち8か所はブダペスト市内、残りは地方。

中でも政府対策本部はブダペスト市立の最大老人ホーム(ペシュティ通り)を繰り返し取り上げており、入居者223 人、職員19人の感染が確認され、死者は23人になったとしました。

さらに、現在進行中の調査によれば、記録上は1週間ほど医師が常駐していなかったことが判明したと発表。(これについて、カラーチョニ市長は事実ではないと反論。最低1人は常駐、2人のときもあったと述べました。)

なお、国内の老人ホームの中では、政府対策本部は名指しして詳細状況を発表することはないものの、北東部のボルショドナーダシュド村(Borsodnádasd)の施設では入居者41人中、半数以上の感染が確認済み。死者も出ていることが村長の発表などで明らかになっています。この施設は「国有」。村長は与党Fidesz出身です。

経済関連では、政府は「コロナ非常時」に雇用を守るなどの理由で「特別経済ゾーン」を設置すると決定(政令は金曜深夜にいきなり官報で発表され、土曜には発効済み)。

指定された場合、ゾーン内の公道など管理責任は、地元自治体から県に移ります。その一方で、通常ならば地方自治体が得る各種地方税は、県が得ることになります。(ハンガリー国内では、ブダペスト市を除く19県の県議会はすべて与党が握っています。)

第1号に指定されたのはグドゥ市(ペシュト県、ブダペスト近郊)の一部で、ゾーン内ではSamsung SDIが操業。

グドゥ市にとって、同社からの地方事業税は、歳入の3分の1を占めるため、大打撃に。グドゥ市長 ( 野党モメントゥム ) は、このような決定は「死刑宣告」と反発しました。

水曜は軽油のみ卸売価格が6Ft値下がり。ガソリン(95オクタン)は据え置き。
その結果、給油所での小売価格(平均)は以下になります。

-ガソリン 285 Ft
-軽油 323 Ft

ハンガリー石油ガス会社MOLは、毎週水・金に価格改定を行っています。価格はすべてリットルあたり。給油所により最大50 Ftの差があります。

=コロナ関連=

・感染状況(20日)
・感染状況の推移(グラフ)
・県別マップ

=内政・外交=
・司法相、欧州議会の決議採択を強く批判
・チェコ出身欧州副委員長: 「ハンガリー法規は今のところ問題なし」

=経済・金融・産業=
・ヴァルガ財務相、マイナス3%成長を見込む
・トルコ系ダイカストメーカー、物流施設建設
・MOL、アゼルバイジャンのカスピ海最大油田の権益取得完了 パイプラインも

=経済指標=

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