4月8日の選挙に向けて、与党によるアンチ移民キャンペーンが、勢いを益々増しています。
昨日から今日にかけて大きく注目されたのは、ラーザール首相府相がウィーンの街角からFacebookに投稿した動画。「ウィーンは白人キリスト教の町ではなく移民の町になってしまった。そのため、汚く、貧しく、犯罪が多くなった。ハンガリーでも野党が勝利すれば移民国になり、ブダペストもこうなりうる」というのがメッセージ。
動画自体へのハンガリー人のコメントも多かった一方で、ウィーン市の幹部が本日、抗議声明。
並行して、Facebookチームはこの動画を削除。それに対して、ラーザール氏は、「移民のことをフランクに話せないのには驚きと怒りを禁じえない」と反論。自身のウェブサイト上には動画が残っているため、そこからどんどんシェアするよう支持者に訴えました。
政府は「移民」で恐怖を煽る一方、人気取り政策も忘れてはいません。オルバーン首相は本日、最近の寒波でガス料金が上昇しているとし、各家庭に1.2万フォリントの料金減額を発表。また全年金受給者へも、「高齢者評議会からの要請に応え」、1万フォリント分金券の支給も行う方針を示しました。
本日の配信
=内政・外交=
・オルバーン首相: 全世帯で1.2万Ftガス代減額、年金受給者には1万Ft金券
・政党支持率調査(Nézőpont)、Fideszの支持率低下せず
・ラーザール氏、ウィーンがひどい移民の町になったと動画アップ →FBは削除
ウィーン市からは反論声明
=経済・金融・産業=
・オルバーン首相: 移民国にならなければ年率4%成長達成可能
・1-2月財政赤字、5,266億Ftへ急増 通年計画4割近くに
・Arcoic子会社、新たな工場の定礎式を挙行
=経済指標=
・鉱工業生産(1月速報) 前年比6.9%と好調
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