今日の見出し(2019.1.30)

欧州議会は本日15時半から、ハンガリーの法支配の近況について議論する予定。オルバーン首相は、欧州議会選挙を前にした「ソロスによる選挙キャンペーン」で、単にハンガリー攻撃が目的、とし、政府から出席しない方針を明らかにしています。

米高級紙The Wall Street Journalの記事に関しては、オルバーン首相はポンぺオ米国務長官のハンガリー訪問を前に混乱を引き起こそうとするものと発言。ハンガリーはNATO同盟国であると強調しました。

一方スィーヤールトー外務貿易相はより強い言葉で、「リベラル系」メディアは散々偽ニュースを流していると批判。

Audi Hungaria労組による1週間のストライキは、最終日に。しかし労使では合意のないまま。交渉は本日も続いています。予定では明日31日朝6時までですが、今後については不明。

経営側は28日に、新提案として労組側の賃上げ18%に応じる意向を示していたことが明らかになりました。しかし同時に、福利厚生の大幅カットもセットになっているため、労組側ははねのけました。

ハンガリー工場のエンジン・乗用車生産停止で、国内のAudiサプライヤーも生産一時停止に追い込まれているところが出始めました。

国外では、インゴルシュタット工場は、来週月曜まで生産ライン停止になる見込み。

雇用統計(2018年10月-12月)では、 就労者数は448.1万人、前年同期比3.4万人増。 (通年平均では447万人)

失業者数は16.7万人、失業率は3.6%でした。 2017年9-11月期に初めて4%台を割って以来、3%台が続きます。

本日の配信 

=内政・外交=
・ 政府、WSJ紙を「偽ニュース」と否定
オルバーン首相自ら米は同盟国と再確認
・ 政府: TIはソロス支援団体 腐敗認識指数で
・ 教員労組: 政府はスト法に違反している
・ V4、ドイツやイスラエル首脳と会合

=経済・金融・産業=
・ Audi労組スト、7日目
経営陣は賃上げ18%に応じるも、福利厚生はカット提案
国内のAudiサプライヤーにも影響
・ 債務管理庁、年金向け国債発行へ
・ 住宅価格、中古は上昇続く  新築は鈍化
・ Tesco、ハンガリーでの事業コミットを強調

=経済指標=
 就労者数、448.1万人 (2018年10月-12月) 通年平均では447万人
 失業者16.7万人  失業率3.6%    (中央統計局KSH 30日発表)

=小話交差点=
水泳女王ホッスー選手の生涯手当は月100万Ft超
元夫にも50%支給の可能性

ハンガリーには五輪メダリストへは直後の1回限りの報奨金に加え、35歳からは生涯手当が支給される制度があります。

大衆紙Blikkは本日付で、水泳女王ホッスー・カティンカ選手(29)が35歳になる2024年から、毎月116.7万Ft*(税込み、約47万円)を得ると報じました。

(同選手はリオで金3つ、銀1つを獲得)*現行制度では手取り77.6万Ft(約31万円)

この制度では、一緒に栄光を勝ち取ったコーチも毎月の生涯手当の50%を受け取れるようになっています。どのコーチを指名するかは、選手が決定。(複数も可能。ただし合計は選手への手当の50%)

ホッスー選手のリオ五輪時のコーチは、当時夫でもあった米国人のシェーン・トゥシュアップ氏。ロンドン五輪ではメダルを全く取れなかったホッスー選手が、コーチを夫に変えてから躍進したのはよく知られています。

しかし2人は、五輪後の17年11月に破局。ホッスー選手はその後、コーチも変えました。2人の間では一時醜い争いとなったものの、今月、米ロスアンゼルスの裁判所で調停が結ばれたとのこと。

Blikkはトゥシュアップ氏が手当50%を受けるのか注目、としています。受けた場合は、総額58.3万Ft/月 (約23万円、手取りでは38.8万Ft/約15万円)になります。

なお、ハンガリーの五輪報奨金は、国の賃金水準と比較してかなり高くなっています。ホッスー選手はリオ五輪で合計1.3億Ft(約5200万円)受け取っています。

【参考】 ハンガリーのリオ夏季五輪、平昌冬季五輪の報奨金
金: 3,500万Ft
銀: 2,500万Ft
銅: 2,000万Ft
4位: 1,200万Ft
5位: 1,000万Ft
(その後、さらに減額となるが8位でも200万Ft)

出所: Blikk

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