今日の見出し(2019.06.07)

ドナウ川船衝突事故で沈没した船Hableány号(ハブレアーニ、マーメイドの意味)引き揚げのためのクレーン船が、本日14時50分頃、事故現場に到着。引き揚げ作業に向けた準備が整いつつあります。(停泊していた市内北部から向かう際、アルパード橋とマルギット橋は通行止めとなっていました)

船体引き揚げにあたっては、ハンガリーの要請に従いスロバキア河川管理当局も協力し、上流部分にあるダム(Gabcikovo、ハンガリー側ではモションマジャルオーヴァール近く)での水流を一部制限し、事故現場のある下流部分での水位低下を早めるとのこと。

Infostartによると、水流制限は土曜未明1時から5時にかけて行われます。約12時間後には、ブダペスト市での引き揚げ作業に十分な水位低下につながるとのころ。

犠牲者は計19人に。 警察の発表によると、昨日のみで4人の遺体が発見され、犠牲者は合計19人に。いずれも事故現場から比較的近い場所で発見されたのは、船内に取り残されていたものの窓が破損し、押し流されたからと見られています。昨日身元が確認された1人は、ハンガリー人の乗員でした。

依然として行方不明になっているのは9人(うち1人はハンガリー人船長)

一方、追突した方の大型旅客船Viking Sigynは一昨日、進路を変更し、ブダペスト方面に再び向かっていると報道されたものの、これは韓国側の差し押さえ要求や捜査のためではなく、通常の運航であることが明らかになりました。船は、ドイツ・パッサウとブダペスト市を1週間で行き来する旅を行っており、昨晩はオーストリア・リンツで停泊。ブダペストには月曜到着見込み。

また、ウクライナ人船長は4月にオランダでも事故を起こしていたと発表されたものの、その時は船長としての乗船ではなかったとのこと。

ハンガリーとルーマニアの間で、トランシルバニアにある戦没者慰霊墓地を巡り、緊張が増しています。この墓地には、第一次世界大戦時のオーストリア・ハンガリー兵士が埋葬されているものの、最近、同じ場所に近隣村がルーマニア兵の墓石を建て対立が続いています。

ハンガリー外務省は本日、ルーマニア大使を本省に召喚したものの、大使は現れず。

5月の消費者物価指数は前年同月比+3.9%と7年来の高水準が続きます。コアインフレは4.0%と、4月の3.8%からさらに上昇。

本日の配信 

=内政・外交=
・ハンガリーとルーマニア、戦没者墓地を巡り緊張高まる
=経済・金融・産業=
・政府、中国輸出入銀行と借款契約へ ブダペスト・ベオグラード間の鉄道近代化
・政府財政、5月は大幅赤字

=経済指標=
・ 消費者物価指数 (5月) 2か月連続で+3.9%
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