今日の見出し(2019.06.28)

ハンガリー与党議員は、欧州評議会(Council of Europe)の議員会議で、17年秋に起きたマルタ島のジャーナリスト爆殺事件の第三者による独立捜査を要求する決議案に反対票を投じました。他に反対したのは、イタリア与党議員やアゼルバイジャン、トルコ議員など。

これに対して、与党Fideszは、CoEは、ジャーナリスト殺害事件をマルタ攻撃の材料に利用しているだけだから、と説明。

中央統計局が本日発表した賃金統計によると、4月の平均給与総額は37.1万Ft(月)。前年同月と比較し9%上昇。 引き続き高い伸びを示したものの、これまでの二けた台の伸びからは鈍化。

ドナウ川の船追突事故では、もう一人の犠牲者(韓国人女性)の身元が確認されました。警察が本日、発表。

遺体は、先週土曜日にブダペスト市南部チェペル島の近くの川で見つかったものの、身元がこれまで確認されていませんでした。5月29日に発生した事故の犠牲者は、これで26人に。まだ2人の韓国人観光客が行方不明のままです。

当局によると、沈没したハブレアーニ号の調査を行った結果、舵が11度旋回されていることが明らかに。船長が最後まで衝突を回避しようと試みたようだ、としました。

警察は、追突した方の船(Viking Sigyn)のウクライナ人船長が、業務過失致死容疑だけではなく、事故発生後、適切な救出活動をしたかどうかについても捜査しています。ハブレアーニ号運航会社の弁護士がMagyar Nemzetに語ったところ、船は800メートルして停まり、船長は何が起きたか見てくるよう、2人の船員を送ったとのこと。弁護士は、直ちに救助ボートなどを出していれば、生存者は増えていたかもしれないと主張しています。

一方、検察庁長官は本日、ペシュト中央裁判所が先にウクライナ人船長の保釈を認めた(保釈金は1500万Ft)判断について、クーリア(最高裁に相当)に異議申し立てを行いました。

警察は本日、22年前に起きた、メディア実業家フェニュー氏殺害事件の捜査を終了し、検察に送致したことを発表しました。本件では、ジャルファーシュ・タマーシュ元水泳連盟会長(警察の発表ではGy. Tamásとのみ公表)が殺害を指示した容疑にかけられています。

この事件は、1998年2月11日夕方、ブダペスト市内のマルギット橋近くで車に乗っていたフェニュー氏が、白昼堂々、銃で殺害されたもの。ジャルファーシュ氏は当時、NAP TVのオーナーで、フェニュー氏とはライバルの関係でした。

本日の配信 

=内政・外交=
・与党議員、マルタのジャーナリスト殺害事件の第三者捜査に反対票
・Fidesz: 欧州評議会は、単にマルタを攻撃したいだけ

=経済・金融・産業=
・社会貢献税、来月1日から2ポイント低下 17.5%に
・政府、Budapest Bank民営化を来月10日にも協議

=経済指標=
・賃金調査 (4月) 給与総額 37.1万Ft 9.0 %上昇
・鉱工業品生産者物価指数(5月)  前年比2.7%増 上昇率は鈍化

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