今日の見出し(2019.09.19)

ブダペスト市民が「深刻」と捉えている問題は医療。支持政党や性別、年齢、最終学歴など関係なく皆が最も深刻と考えていることが世論調査で明らかに。

2番目は、道路舗装状態の悪さ(穴やひび割れなど)で、やや意外ながらも納得の結果となりました。

こうした舗装の悪さは、車のタイヤのパンクや寿命短縮の原因になるだけではなく、歩行者が転んで怪我をする、バギーがひっかかるなどの問題も引き起こしています。3番目は大気汚染と交通渋滞。

最大労組連合MaSzSzは、 2020年の最低賃金について政府、使用者団体、労組連合の3者協議フォーラム(VFK)で再交渉を要請しています。

来年の最低賃金については、18年末のVFKで既に8%引き上げで合意済み。(ただしMaSzSzはその時も署名していない)MaSzSzは10%以上の引き上げ実現のため、仕切り直しをせまっています。

=内政・外交=
・オルバーン首相: ハンガリーへの関心高まりに備えるべき
憲法擁護庁の庁舎完成式で
・ブダペスト市民世論調査、深刻な問題No1は医療  支持政党に関係なく

=経済・金融・産業=
・最大労組連合MaSzSz、最低賃金再交渉を要請
・マトルチ中銀総裁、株式市場の活性化を強調 国営企業、銀行など上場呼びかけ
・独E.On、Elmű-ÉMÁSZを買収 欧州委員会が承認
・国立病院の滞納額、膨張止まらず
・ドイツ系Honsa、ペーチ工場の生産能力を拡大
・国の病院建物の売却、OTPチャー二氏の会社が応札

=小話交差点=
首相父の持つ巨大敷地で、建設急ピッチ

オルバーン首相の父が所有する13ヘクタールの土地で、超大型工事が急ピッチで進んでいます。 紙の上での所有者や賃貸者などは別にして、実態としてオルバーン首相家族が使用するためとみられています。ハドハーズィ・アーコシュ国会議員(無所属)が自身のFacebookで画像入りで本日、紹介しました。同議員は、元Fideszで、今は同党の腐敗暴きを使命のひとつとしています。

この土地は、オルバーン首相の生まれ故郷アルチュートドボズ村(Alcsútdoboz)と隣接フェルチュート村(Felcsút)のすぐ外にあるハトヴァンプスタ(Hatvanpuszta)という小さな集落にあります。

もとはハプスブルク家が所有していた農場の一部で、田舎風の屋敷など5つの建物(重要建築物で保存対象)があります。(ただし建物は第2次世界大戦で被害を受けたほか、老朽化などしてかなり痛んでいる)

この土地が注目を浴びたのは、2016年に、首相が犬と戯れている写真をFacebookにポストしたことから。

背景の建物が首相が所有を明らかにしている不動産ではないことから独立系メディアらが取材したところ、オルバーン首相の父ジューズーさんが経営する会社の一つCZG Ingatlanforgalmazó Kft.(不動産管理会社)が買収。そして、メーサーロシュ氏(当時はまだフェルチュート村長)が「賃貸」していると明らかに。

同氏は首相と緊密な仲で、過去数年で急激に富を増やした実業家。賃貸理由は耕作機械などの保管としていました。紙の上での賃貸料は年間1550万フォリント。

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