今日の見出し(2019.10.11)

13日は統一地方選挙です。選挙当局によると、有権者は約825万人。

選挙キャンペーンでは、与党Fidesz・KDNPが、野党の首長誕生ならば移民が大量に流入と、引き続き警告。オルバーン首相は、地元の発展を願うならば、国と協力する与党候補に票を投じるべき、そうすれば予算配分は確実とほのめかしました。

もっとも、キャンペーン期間中は各地で様々なスキャンダルビデオやテープがリークされ、明確な政策上の争点もないまま終了しそうです。

ブダペスト市長選でも、カラーチョニ候補(野党)の公開討論の申し入れに対し、現職タルローシュ氏(与党推薦)は最後まで応じませんでした。

今回の地方選挙は、左派系野党と急進的右派Jobbikら、ほぼすべての野党がブダペスト市や主要都市などで候補者を一本化した初めての選挙となります。そのため、与党Fidesz・KDNPにどれだけ対抗できるかが注目されます。

首都ブダペストでは、タルローシュ市長とカラーチョニ氏の事実上の一騎打ちに。世論調査会社の支持率調査では、政権寄り会社はタルローシュ氏のリードが大きく出ていますが、独立系会社ではほぼ互角になるまでカラーチョニ氏が追い上げています。

この他、豪華ヨットでの乱痴気騒ぎや腐敗が報じられるジュール市長が、支持を受け当選するのかどうかも注目されます。(ジュール市の地元地方紙は、政権寄りであり、このスキャンダルはほとんど報じていません)

(関連して、トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)ハンガリー支部は昨日、市長の仲間である弁護士兼実業家が、インサイダー情報を得てアウディに土地を売り、40-50億フォリントを不正に得たとして、提訴しました。)

その他、現在、野党や政党無所属の現職市長(ホードメズーヴァ―シャールヘィ市、グッドゥルー市、ブダウルシュ市、セゲド市など極わずか)が再選されるかも注目されます。

=内政・外交=
・カラーチョニ氏、豪邸への課税など5項目掲げる
・CDI、ブダペストに「インスティテュート」設立で合意

=経済・金融・産業=
・自動車用安全部品Joyson Safety Systems、150億Ft投資 ――元タカタ工場
・韓国Samsung SDI、EV用電池工場の拡大を発表
・化学K&P Chem、51億Ft投じて工場建設を発表

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