今日の見出し(2019.11.08)

昨日のトルコのエルドアン大統領訪問では、夕方以降、ブダペスト市内中心部が交通禁止で大渋滞、混乱状態に。地下鉄やトラムも止まり、幼稚園や学校などにこどもを迎えに行かれない親などが怒る場面も。

カラーチョニ・ブダペスト市長は、一国の首脳訪問で長時間地下鉄まで止めるのは受け入れられないとし、今後、公共交通機関BKVが警察と合意する際は、市長の承諾も必要と打ち出しました。

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本日は、オルバーン首相とエルドアン・トルコ大統領の昨日の記者会見の詳細を掲載しています。

オルバーン首相は繰り返し、ハンガリーはベルリン、モスクワ、イスタンブールを結んだ三角の中に位置し、これらの国がハンガリーの成功が国益と考えるようになることが目標としました。

記者会見ではエルドアン大統領が冒頭で、「親愛なる友」とオルバーン首相を呼ぶなど、お互いリスペクトする緊密な雰囲気が終始示されました。テーマはトルコ内の移民難民、関連してシリア情勢、エネルギー、貿易量の増加など広範にわたりました。

オルバーン首相は本日の隔週ラジオインタビューで、ブダペスト市政が変わり、大型公共事業を止むを得ず取りやめにしなければならなかったと言及。夢をあきらめるのはつらいことだった、としました。

また、首相の外交哲学が垣間見える発言も。ハンガリーの外交についてはこれまでは小国意識(「劣等感」)に基づいていたものの、現在は相手と対等の立場としました。

ハンガリーからの欧州委員候補ヴァ―ルヘィ氏(欧州近隣政策・拡大交渉担当)の欧州議会でのヒアリングは今月14日に。その前に欧州議会法務委員会(JURI)が利益相反についてチェックすることになっています。

鉱工業生産(9月)は再び好調な伸びを見せました。未調整値で前年比11.1%。 市場予測を上回ったため、7-9月期のGDP伸び率もこれまでの予測より良い数字になる可能性が高まっています。

=内政・外交=
・オルバーン首相: ブダペスト市長交代で夢をあきらめることに
競技場建設ストップからなぜ病院建設ストップに?

・エルドアン大統領の訪問
オルバーン首相はトルコへのリスペクト強調 「トルコなしでは移民ストップできない」

=経済・金融・産業=
・政府財政、1-10月の赤字は通年計画57.6%に

=経済指標=
・鉱工業生産(9月速報) 前年比+11.1% 営業日調整後+9.0%
・消費者物価指数 (10月) +2.9% 2か月連続で3%以下

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