先週の見出し(2020.07.20~07.26)

ご購読者に27日に配信したニュースレターの見出しです。

コロナ感染状況・27日(カッコ内は前日比)
新規感染確認数 13人
現在の感染者数 523人 (13)

感染確認累計4,448人 (+13)
回復 3329人(+0)
死者 596人(+0)

死者数は18日以来、ゼロとなっています。

1日あたりの新規感染確認数は2ケタの日が多く、25日は26人でした。現在、入院患者は71人、呼吸器装着は6人。
また、入国措置の変更により、2週間の強制検疫(隔離)対象になる人の数も増えています。7月上旬は1200人台でしたが、27日現在は約8500人に。

センメルヴェイス医科大のメルケィ学長は、コロナ第2波は99%来るとの見方。ただし時期はわからないとています。感染拡大スピードの抑制のため、市民がどれほどマスク着用・手洗いなど予防措置を順守できるかがカギとしました。(昨日、民放テレビATVに出演した際の発言)

夏は全般的にウィルスにはよくないことは確かなものの、冷房のかかった屋内なら引き続き感染は拡大すると指摘。
第2波が到来した場合は、春のような全国での外出制限、学校登校禁止、国境閉鎖など厳しい措置を再び講じることは困難という見方を示しました。そのためにもマスク着用などは重要と念押ししました。

一方で、予防ワクチンが開発された場合、65歳以上、医療従事者などリスクグループは摂取すべきであるものの、全市民への義務付けは必要ないだろうと述べました。

先週1週間では、EU首脳が、経済復興基金を含む次期中期予算で合意。オルバーン首相は、「法の支配」とEU資金配分を結び付けようとする試みはすべて拒否できたと大勝利を宣言。

しかし首相は、今後もソロスから資金を得て移民受け入れ積極派のリベラルからは、今後10年は攻撃が続くだろうとしました。

オルバーン氏は、戦った「ブリュッセルのリベラル派」に関しては、揶揄した libernyák / リベルニャークという言葉を使い、国内で話題になっています。(共産党員を「コミィ」と呼ぶのと似ているものの、それよりも蔑み、かつ野蛮な言葉遣いというイメージがあります。国の指導者が正式インタビューで使うような言葉とは社会では認識されていません)

国内では、非政府系の最大ニュースサイトIndex.huで、記者がほぼ全員、一斉に退社を表明。Indexは今後、形を変えて残る可能性はあるものの、少なくとも従来の形には終止符が事実上つけられました。反政権派は、政権による新たなメディア抑圧の結果とデモを行いました。

=コロナ感染状況・関連情報=
● 感染状況(21~27日)

=内政・外交=

● EU復興基金交渉、オルバーン首相はポーランド首相と「大成功」と宣言
「法の支配」紐づけで解釈異なる
● 欧州議会、EU理事会合意に改善要求の決議案を採択 法の支配では明白なメカニズム求める
● オルバーン首相ラジオインタビュー:リベラル派からの攻撃はまだ10年は続く
● 国内最大ニュースサイトIndex、編集スタッフ一斉退職 介入の試みを察し反発
● 鎖橋の改修工事入札、数日内に公示へ

=経済・金融・産業=

● ヴァルガ財務相:本年成長率はマイナス5%も
● 国立銀行、追加利下げ 0.60%に 市場予想通り
● 政府、外国に生産拠点設立の企業に補助金
● 政府、宇宙技術開発で仏国立研究センターと協力協定
● 欧州司法裁判所:ハンガリーの電気ガス料金制度、EU関連法抵触なし
● Mercedes-Benz、PHV版CLAの量産開始
● Opelエンジン工場、3シフトに戻る フル稼働に
● Magyar Suzuki、累計生産350万台を達成
● 政府、肉加工会社Kométaと戦略的協力協定を締結

=短信=

● プライドマーチ、今年は中止に
● 政府、韓国人犠牲者の慰霊碑建立に1.75億Ft配分
● 政権寄りメディア、フリーペーパーMetropolを復活
● 物流大手Wabererの創始者、政府コミッショナーに トカィ地方開発担当
● 半導体企業ARM(ソフトバンク傘下)、R&Dセンターに追加投資
● ポーランドLOT航空、ブダペスト・韓国便を再開

=経済指標=
● 人口動態(6月 速報) 出生数8.2%上昇 1-6月では5.5%増