欧州委員会は本日、政府の最新広報キャンペーンに正式に反論する文書を改めて発表。欧州委員会が加盟国に対してこのような措置をとるのは極めて異例なこと。
これまでに Twitter や、駐ハンガリー代表部などでもハンガリー市民向けに告知していましたが、今回、詳細にわたり、1つ1つ反駁しています。（欧州委の文書“ Facts matter ”）
このキャンペーンは、ハンガリー政府が欧州議会選挙を前に、「ブリュッセルが何を企んでいるのか、あなたも知る権利があります」とし、移民の受け入れ強制割当などについて書いたもの。巨大看板や、新聞一面広告で、ユンケル欧州委員長とソロス氏の顔写真入りになっています。
欧州委は、EU が何をしているか、市民は真実を知る権利があるということには同意する。しかし、「我々は、市民は作り話ではなく事実を知る権利があると信じている」としました。続けて、「ハンガリー政府のキャンペーンは、真実を捻じ曲げ、また、欧州により多くの移民を受け入れようという秘密の企みがあるという印象を深めようとしている」と批判。そのため、今回の発表を行う、としました。
EU 市民の世論調査（ Eurobarometer 2018 秋版）では、ハンガリー人が最も大きな問題とみているのは医療であることが明らかに。
難民に関しては、手を差し伸べるべきとしたハンガリー人は31 ％。EU 平均 69 ％を大きく下回りました。
欧州委員会による、「ハンガリー国別勧告書」では、好調な経済成長など評価する一方で、景気循環ではピークに達しつつあること、また生産性が改善していないことなどを指摘。
さらに、腐敗に対する措置が講じられていないこと、医療、教育分野でも問題が残っているとしました。
韓国SKイノベーションは、電気自動車（ EV ）用バッテリー生産の第 2 工場を建設すると発表。工事は 3 月開始、生産は 2021 ～22 年開始予定。
固定資本投資 ( 10 – 12 月期 ) は前年比 16.9 ％増。伸び率は、7 – 9月期からは鈍化。通年では 17 ％増。
本日の配信
＝内政・外交＝
・ハンガリー人の心配事は医療 （ Eurobarometer ）
・Jobbik 離党者、国会議員も辞職
＝経済・金融・産業＝
・欧州委・国別勧告書： 成長率は好調だが、生産性など前進は限定的
・韓国 SK Innovation、第2 EV用電池工場の建設発表
・Bosch ハトヴァン工場、96 億Ft設備投資
・家電量販店 Euronics、18 年売上は前年比 20 ％増
・Tesco、ブダウルシュ店縮小で 30 名削減
・流通大手 Metro、ストライキ委員会結成の可能性高まる
＝経済指標＝
・固定資本投資 10-12月期 16.9%増 伸び率は鈍化
・鉱工業品生産者物価指数（ 1 月） 前年比 3.8 %増
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