欧州議会は本日、欧州理事会に対して、ハンガリー制裁手続きの開始を勧告する報告書を、3分の2超の支持を得て採択。報告書は、法支配、基本的な権利、教育や報道の自由などEUの基本的価値が侵される深刻なリスクがあるとします。（賛成448、反対197、棄権48 ⇒棄権票を入れずに賛成は69.5％）
採択かどうか、カギを握っていたのはハンガリー与党Fideszが属す最大会派「欧州人民党グループ（EPP）」の政党。実際は、EPP内でも圧倒的に賛成が多くなりました。（賛成124、反対57、棄権28）
この結果に対し、ハンガリー政府は、「移民受け入れ積極派らによる、ハンガリーとハンガリー人に対する復讐」としました。また、採決で棄権票はカウント外とされたため、不正の上で生まれた結果としました。（棄権票もカウントした場合は、支持は64.6％と3分の2に届かなかった）
（本日は、ご購読者の方々には号外で上記内容を送付しています）
経済では、鉱工業生産（7月/詳報）が6.2％（未調整値）、3.9％（営業日調整値）。自動車は夏季休業が影響し―19.7％、自動車部品は+5.7％。
＊市場でフォリントは欧州議会の決定がされた13時過ぎ、1€＝324Ft台後半から326Ft台へ急に低下。しかしその後、持ち直して325Ft台後半に。
本日の配信
＝内政・外交＝
・欧州議会、対ハンガリー制裁手続き勧告を支持
・結果はオルバーン首相の予想通り －「EPPとリベラル派は移民受け入れで手を結ぶ」
・外相： 欧州議会の決定は、「移民受け入れ派政党による復讐」
支持票の計算方法も批判
・失笑を誘ったオルバーン氏のダブルスタンダート発言
・16年秋のブダペスト市内爆発事件犯人に終身刑
＝経済・金融・産業＝
・Erste Bank、成長率見通しを上方修正 4.3％に
・物流業界団体、料金引き上げを要求
・リストフェレンツ空港、6階建て新パーキング建物建設へ
＝経済指標＝
・鉱工業生産（7月） 前年比+6.2% を確認
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