今日の見出し(2018.11.27)

何かとスキャンダルが絶えないハンガリー。今度は、ハンガリー当局が拘束していたロシア人武器密売親子を、NATO同盟国の米国の送還要請を聞き入れず、ロシアに送還していたというニュース。これは米麻薬取締局が仕掛けたおとり捜査でした。

在ハンガリー米国大使館は本日、ハンガリー側の米との協力へのコミットが疑われるとコメント。

報じたのは、調査報道専門のDirekt36.hu。このサイトのスタッフは、元はOrigo.hu所属で、同サイトが政権寄りに傾斜していく中、ラーザール首相府相(当時)やロガーン現官房庁長官のスキャンダルを報じて退職に追い込まれたジャーナリストら。

オルバーン首相は、29日にはブラチスラバへ、30日はプラハを訪問します。首相府が本日、発表しました。

チェコは、アンドレイ・バビシュ首相の招待による公式訪問。その他、ミロシュ・ゼマン大統領にも表敬します。

ブラチスラバへはEU 内の「結束政策友好諸国」(Friends of Cohesion)高官レベル会議出席のため。メンバーはEU結束基金支援の対象16か国で、首脳も多く参加見込み。

フォルクスワーゲン(VW)グループが、Skoda・KaroqとSeat・Atecaの生産をチェコから移管する方向で、ハンガリー、ポーランド、ブルガリア、ルーマニアを候補地として検討中。ハンガリー、ポーランドの場合は既存生産拠点の拡大(ハンガリーはAudiのジュール工場)。

本日の配信 

=内政・外交=
・ ハンガリー、ロシア武器密売人を母国に送還 米当局からの要請は聞かず
米大使館は遺憾を表明
・ ウクライナ一部地域に戒厳令 ハンガリーは注視

=経済・金融・産業=
・ VW、SkodaとSeatの新生産拠点を計画  Audiハンガリー工場も候補に
・ 国家競争力諮問委、競争力向上のための提案まとめる  雇用関連税は軽減方向
・ 新高速道路M9建設計画が再浮上
・ ブダペスト8区、民泊サービスに課税計画
・ 商工会議所による企業信頼感調査(10月)  55.5  過去最高に
・ 年金支給額、2019年は2.7%上昇

=小話交差点=
クリスマスツリーも値上がり 人件費上昇で

そろそろ クリスマスツリーの販売開始。これから広場や道端で、ツリー行商人の姿が多く目につくようになります。

お手頃タイプlucfenyő(トウヒ)は平均3200 Ft / mと、前年比20~30%前後値上がり。人件費上昇の影響がここにも出ているとのこと。

その他、
ezüstfenyő (シルバーモミ) 平均5500Ft /m
nordmann fenyő (ノールマンモミ)平均6500Ft/ m

これらは去年並みのお値段。

ハンガリーで販売される天然ツリーは(国産、輸入)、毎年200~250万本。国内で栽培が盛んなのはヴァシュ、ショモジ、ザラ県(南部、西部)で、計1500-2000ヘクタールほど。平均栽培期間は5~10年。

【ツリー飾り付けについて】
ハンガリーでは伝統的に、ツリーは24日に「天使」が飾り付けることになっています。

そのため、小さな子どものいる家庭では、事前に買っておいたツリーをテラスなどに隠し、当日はおじいちゃん・おばあちゃんが孫を連れだします。その間、親は急いで飾り付け。

昨今では、住宅事情や、親も忙しいため、子どもと一緒に飾り付けという場合も増えています。また、人工のフェイクツリーを毎年使う家庭も多くなっています。

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