今日の見出し(2018.12.12)

速報でお伝えしました通り、国会は本日、野党側のホイッスルなどで議場が騒然とする中、残業上限引き上げ法案を可決

野党らは、3つの理由から採決の結果は無効と主張しています

本日の本会議では、他の議論を呼んだ法案も成立。行政裁判所の設立に関する法案や、ウクライナなど非EU近隣諸国のハンガリー系住民(二重国籍保有者)の欧州議会選挙での投票を可能にする法案が含まれました。(こうした住民は、現政権下で国内での居住実績がなくても国会議員選挙・比例区で投票できるように法改正済み。この4月の選挙では、こうした人々の98%が与党Fidesz・KDNPに投票しており、少なくとも1-2議席は彼らのお陰で確保できています。与党にとっては新たな票田)

(アップデート: ブダペスト市内では夕方17時から抗議デモ行進が開始。22時現在も続いており、警察側が一時催涙スプレーも使用。)

日本・ハンガリーの関係強化にも貢献した元映画監督のコ―シャ・フェレンツ氏が本日、死去しました。82歳でした。

「一万の太陽」でカンヌ国際映画祭最優秀監督賞に輝いたのをはじめ、数々の賞を受賞。1989年の体制転換では、積極的に行動し重要な役割を果たしたとされます。写真家としても後年は写真展「多元時空」を開催したことで知られます。

転換後は国会議員(社会党)としても活躍。ハンガリー・日本友好協会設立に貢献。また、ハンガリー・日本友好議連会長(1994年~2006年)を務める等二国間関係の強化にも尽力し、1997年に勲二等瑞宝章、2000年には勲二等旭日重光章を受賞しています。

妻は日本人の糸見偲(いとみ しのぶ)氏。 糸見氏もまた、姉妹都市交流などで2国間の友好関係発展に尽力したと評価され、平成20年度(2008年)外務大臣表彰を受けています。

ご冥福をお祈りいたします。

本日の配信 

=内政・外交=
・国会 残業上限引き上げ法案を可決
野党は採決無効を主張

=経済・金融・産業=


=経済・金融・産業=
・外資系への補助金交付額、本年は865億フォリントと最高に
・Linamar、176億Ft追加投資

=経済指標=

・鉱工業生産(10月) 前年比+5.9% を確認  自動車・自動車部品は+3.1%

■■小話交差点■■
2本の尻尾の犬の党、無料トイレアプリを発表
パロディー政党「2本の尻尾の犬の党(MKKP)」は、全国のトイレアプリ(無料)を発表しました。

トイレアプリでは、既にiOS用(iPhoneなど)の全世界対応のアプリはありました。しかし、アンドロイド向けでハンガリー発のものはありませんでした。

MKKPは、公衆トイレ(料金、オープン時間なども)の他、注文しなくてもトイレを使わせてもらえるレストラン、バーについても場所を掲載。また、首都ブダペストだけではなく、全国がカバーされています。

ローカル初のきめ細やかな情報を元にしたアプリのため、iOS対応のToilerと比較すると掲載されているトイレの数もかなり多くなっています。

ただ、住所はOktogon alatt (オクトゴン下)など、ややざっくりしすぎた感じはあります。また現在は、ハンガリー語のみ。

MKKP Pisi app (2.1MB)
iOS用: Toiler (27.5MB)

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