今日の見出し(2019.1.16)

労組の中では、全国ストライキへの参加表明が増加しています。予定ではまず19日にブダペスト市および地方都市で労組らによるデモが開催されます。(ウィーン、ミュンヘン、ベルリンなどでも連帯デモ)
週末に中核となるストライキ委員会が結成される可能性も高まっています。

ただ、国内の主要労組連合5団体は、かならずしも一枚岩で結束しているわけではありません。これまで全国ストを呼びかけ、政府に4点要求からなる嘆願書を提出、政府との協議を要請したのは3団体(MaSzSz、SZEF、ÉSZT)に留まっています。これらは残る団体LIGAとは話し合いを続けている一方で、もう1つの団体MOSzは距離を置いている状況。

欧州自動車工業会ACEAの本日の発表によると、EU全体の2018年の乗用車新車販売は1520万台近く、前年比0.1%増。9月1日のWLTPテスト(世界統一乗用車排出ガス試験法)導入前、8月は駆け込み需要で販売が急増したものの、9~12月は各月とも前年比減となりました。ハンガリーは通年では17.5%増。

本日の配信 

=内政・外交=
・首相、パクシュ原発拡張事業担当次官を解任

=経済・金融・産業=
・主要労組連合ら、今週末に中核スト委員会結成も
・交通労組、BKVで15%賃上げ要求
・EU新車乗用車登録台数: 12月は8.4%減  減少続く 通年では+0.1%
・独系アルミホイール製造Otto Fuchs、生産能力倍増
・BMW新車、18年国内販売は3140台
・IKEA、昨年度売上23.3%増

=小話交差点=
ドナウ川でホロコースト犠牲者遺品探し、開始

ドナウ川で昨日から、第2次世界大戦中のホロコースト犠牲者亡骸や遺品探しが開始になりました。探索するのはイスラエルのグループZAKA。

当時、ユダヤ人ら2000~3000人(*)が、川岸で靴を脱がされ、後ろから銃殺され川に沈んでいきました。これについては現在、ブダペスト市内国会議事堂そばのドナウ川沿いに、幾つもの銅製の靴が並べられている追悼碑があります。

亡骸の一部や遺品は、2011年にマルギット橋が改修された際に川から発見されており、遺族らは本格的な調査を求めていました。その際、3年前にコンタクトしたのが、イスラエルの民間組織ZAKA。テロや事故、自然災害などにおけるユダヤ人犠牲者の遺体や遺品回収を専門としています。

今回の調査は、デリ・イスラエル内相が14日にブダペスト市を訪問した際、正式に発表しました。既にハンガリーの内相とも本プロジェクトについては合意済み。

デリ大臣がツイートしたところ、遺骸や遺品はイスラエルに移送され、埋葬されるとのこと。

今後、川に実際に潜水することになりますが、昨日はカメラや音波探査機で事前の川底調査を行いました。

*イスラエルのホロコースト犠牲者追悼のための国立記念館ヤド・ヴァシェムによると、1944年10-12月に約8万人のユダヤ人が川岸で殺害された。

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