今日の見出し(2019.10.17)

カラーチョニ新ブダペスト市長は、自転車で市庁舎に。エコな街づくりを掲げるカラーチョニ氏らしい初登庁となりました。

市長室ではタルローシュ氏が迎え入れ、短い交代式の後、2人はかなり長く懇談。新市長はその後の記者会見で、懇談は非常に友好的な雰囲気だったとしました。

選挙期間中に繰り広げられた激しい戦いは終了。これからは市民の負託を受け、信頼を得られるよう全力を尽くすと述べました。

ブダペストが自由な市となり30周年にあたることから、これまでの市長に敬意を示したいと発言。そのため、市長としての最初の決定として、デムスキ・ガーボル元市長と、タルローシュ前市長を名誉市民にすることを市議会に提案すると明らかにしました。

市長は「(デムスキ氏もタルローシュ氏も)とも、完ぺきではなかった。良い決定も、悪い決定も行った。しかし、2人ともブダペストを心から愛していた」と述べました。

初日は友好的なムードが漂っていたものの、カラーチョニ氏の数々の提案を巡っては、実現には様々な障害が立ちはだかるだろうというのが国内での見方。市民公園の再整備事業でも、事業会社は既に建設許可はすべて交付済みで市がストップする法的権限はないと一蹴。しかしカラーチョニ氏は本日、改めて見直しの方針を示しました。

与党Fideszは昨日、本日と、秋季国会(21日開始)に向けた議員集会をバラトン湖畔の町で行っています。非公開のためオルバーン首相が何を語ったか詳細は不明ですが、複数筋によると地方選挙で犯人捜しをし責任追及をするでもなく、パニックは必要ない、冷静に、というのがメッセージだったと言います。

明日は、日本とオーストリア・ハンガリー二重帝国が1869年10月18日に日墺修好通商航海条約を締結してからちょうど150周年となります。

両国間では記念事業が多く行われており、本日は、記念切手(ハンガリー版)がお披露目に。同じテーマで両国を代表するものがそれぞれ描かれています。(添付文書に画像を掲載)

=内政・外交=
・オルバーン首相: ブダペストと国の開発合意は市長交代でも有効
・カラーチョニ新ブダペスト市長: 市民公園再整備事業の見直し方針変わらず
・タルローシュ氏、オルバーン首相の最高顧問に
・オルバーン首相; パニック不要 Fidesz議員集会で
・ジュール市長選挙、票の数えなおし実施
・トルコ・エルドアン大統領訪問で抗議デモ見込み
・政権シンパジャーナリスト、伊サルヴィーニ氏結束のデモを発表
・オルバーン首相::ボルカイ市長スキャンダルは党と相容れない
・ボルカイ市長の選挙前辞任に「待った」をかけたのはオルバーン氏

=経済・金融・産業=
・国立銀行、Audi、VWなど調達6億Ft

=小話交差点=
・150周年記念切手、ハンガリーでも披露

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