今日の見出し(2020.01.23)

ハンガリーの腐敗認識度は引き続き悪化傾向にあります。

トランスパレンシー・インターナショナル (TI) が23日発表した2019年版「腐敗認識指数(CPI)」では、ハンガリーは70位と、前年から順位を6つ落としました。EU28加盟国中では、ルーマニアと26位タイ。(最低はブルガリア)

政府が予告なしにブダペスト市にある自然史博物館をデブレツェン市に10年以内に移転させると決定。

寝耳に水状態だったブダペスト市のカラーチョニ市長は、移設費用が高いことや、全所蔵品を動かすのは物理的に無理だろうとし、「悲劇的にひどい決定」とコメント。政府との協議を申し入れるとしました。

今週日曜は、ジュール市で市長補欠選挙が実施されます。昨秋の地方選挙後、与野党の支持を図るうえで、最も注目される選挙になります。

オランダ陸運当局(RDW)は23日、Jeep Grand Cherokee (Fiat Chrysler Automobiles)とVitara(Suzuki)のディーゼルエンジン車について、欧州の排出基準を順守していないとし、改善を要求。改善しなければ販売禁止の手続きを開始すると決定しました。(なお、Magyar Suzukiは本年は欧州向けはすべてマイルドハイブリッドにする計画)

一方、Magyar Suzukiが生産する初のマイルドハイブリッド版VitaraとSX4 S-Crossは、今月末に販売開始。経済週刊誌HVGによると、Vitaraは499万フォリントから、SX4 S-Cross 504万フォリントからになる見通し。

これらは二酸化炭素排出量の削減につながるものの、「マイルドハイブリッド」のため、国内で「グリーンナンバー」を取得することはできないとのこと。(グリーンナンバーは100%電気自動車、ハイブリッド、プラグインハイブリッドに付与されるナンバープレートで、税負担軽減などの優遇措置が与えられています。)

フォリント安が止まりません。市場では本日10時過ぎ、フォリントが対ユーロで337.46Ftと、最安値を更新しました。

ハンガリー国立銀行は20日、FXスワップで介入と解せる措置を予想外に講じたためフォリントはやや回復していたものの、結局また低下。市場では345Ft台もありうると見られています。加えて、本日はSocieté Generaleは1EUR=350Ftもありうると。この大台を予想したのは同行が初めて。

対円では13:50現在、100円=277.51Ft前後 (100Ft=36.03円)の取引になっています。

=内政・外交=
・TI腐敗認識指数、ハンガリーは70位、ランク7つ落とす
・政府、自然史博物館をデブレツェン市に移設 ブダペスト市長は反対
・ジュール市長補欠選挙、26日に  与党からは地元心臓専門医

=経済・金融・産業=
・政府財政(19年)、赤字計画22.1%上回りを確認 -第2報
・革新技術相:排出量ゼロ実現には50兆Ft、大気汚染企業が払うべき
・オランダ陸運局、ディーゼルVitaraとJeepに改善要求、もしくは販売禁止
・Suzukiハイブリッド版、500万Ft程度から  グリーンナンバー対象外
・小売大手Auchan、賃金交渉妥結 社内最低賃金は17%増
・世界初「水素飛行機」を開発

 

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