政府は3月に、「国民との協議(*)」を実施すると発表。テーマは、ロマ児童生徒や受刑者に対する賠償の是非など、「倫理的」な事項を問うことに。(*全有権者にアンケート用紙を送付、返信を求めるもの)
フォリントは12日に対ユーロで340フォリント台と史上最安値を更新した後、本日は持ち直しています。ハンガリー国立銀行(中銀)副総裁の発言がきっかけに。15時20分現在、1EUR=377.63Ft。
欧州委員会が本日発表した冬季経済予測によると、ハンガリーの2020年の成長率見通しは3.2%、2021年は2.8%。
Audiハンガリーの賃金交渉では、労組側が本日、第2次要求を提出。しかし譲歩は僅かにとどまりました。
消費者物価指数(1月)は前年比+4.7%と、2012年以来の高い水準に。ハンガリー国立銀行の中期目標(3%±1%)も大きく超えました。ただし国立銀行は今後、減速していくという見通しを示しています。
明日金曜は、ガソリン卸売価格のみ2フォリント低下。軽油は据え置きです。その結果、給油所での小売価格(平均)は以下になります。
-ガソリン(E10) 378Ft
-軽油 390Ft
ハンガリー石油ガス会社MOLは、毎週水・金に価格改定を行っています。価格はすべてリットルあたり。給油所により最大50 Ftの差があります。
=内政・外交=
・「国民との協議」再び -ロマ、受刑者への賠償問題で
・V4首都市長、EU補助金の直接支給を要請
・グヤーシュ首相府相、愛国心醸成の無料キャンプ報道は否定
=経済・金融・産業=
・フォリント、持ち直し 中銀副総裁の発言で
・欧州委、20年ハンガリー成長率見通しを3.2%に引き上げ(冬季経済予測)
・欧州委、ハンガリーなど7か国に侵害手続き開始 第5次マネーロンダリング指令で
・ISD Dunaferr、解雇計画を延期、賃上げでも労組と合意
・Audi賃金交渉: 労組側が第2次要求 譲歩は限定的
=経済指標=
・消費者物価指数(1月)+4.7% 2012年以来の高さ
・建設統計 (12月) 完成工事高、前年比2.7%増
=小話交差点=
カヌー界レジェンド、死去
不遇乗り越えての大量金メダル
ハンガリーはカヌー王国でもあります。中でも、伝説の選手だったヴィッヒマン・タマーシュさん(Wichmann Tamás) が12日、死去。72歳でした。
世界選手権では9回も金メダルを獲得。ただ、オリンピックでは4回出場もするも銀2個、銅1個に留まりました。
ヴィッヒマンさんがハンガリー国民から愛され、尊敬され続けられているのは、その生い立ちやまさにフェアな精神のため。
7歳で警察の車にひかれ、数日危篤状態に陥りました。しかし奇跡の生還。ただ、後遺症で、歩行は、補助装具なしではできない状態に。その後、リハビリの一環で12歳の時に勧められたのがカヌーでした。そこから、センテンドレ島近くのドナウ川で猛特訓が開始。
17歳で国内チャンピオンに。20歳でメキシコオリンピック(1968年)で銀メダル。
また、1978年には、UNESCOフェアプレー賞を受賞しています。
当時のユーゴスラビアのライバル選手マティヤ・リューベック(Matija Ljubek)とトレーニングを一緒に行い、お互いを高めあうために様々な内容を共有したため。
(リューベック氏はオリンピック4大会でユーゴスラビアに4個のメダルをもたらし、母国では英雄扱い。なお、ヴィッヒマンさんの晩年のインタビューでは、トレーニングをともに行うことを77-78年頃に禁止されたと明らかにしていました。それはハンガリーカヌー協会ではなく「もうちょっと高いレベルから」の指示だったと述べていました。)
(Index.hu)
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