今日の見出し(2020.05.14)

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グヤーシュ首相府によると、政府は非常事態宣言下で付与された権限をなるべく早く返したいと考えており、6月末頃にそうなるかもしれないという見方を示しました。

現在の非常事態宣言は、明確な日数期限はありません。その間、政府(オルバーン首相)は国会のチェックを受けずに政令制定などができます。3月末に国会でこれに関する法律が成立したことが、オルバーン首相がコロナに便乗して独裁を進めているという批判の素になっています。そのため、いつ宣言を終了させるのかが注目されています。

法律では「危険状態が収束したら」となっており、国会はいつでも終了させることができます。ただ、実態として国会は与党が3分の2超を占めているため、オルバーン首相の意思を無視して国会側が独自に終了させることはまずありません。

グヤーシュ首相府相は本日の記者会見でその他、
・小学校、高校の登校禁止は少なくとも6月2日まで維持
・地方ではレストランやカフェ店内での飲食も可能、宿泊施設もオープン可能。ただし対人距離などは引き続き守る
など述べました。

さらに、野党の地方自治体首長らが「国がさらに地方の財源を奪っている」と反発する新たな「特別経済ゾーン」に関する法案についても説明。

会見内容は、本日の配信に詳しく掲載しています。

新型コロナウィルスの感染確認累計(14日)は3,380人 (前日比39人増)。死者は436人(6人増)、回復は1169人(67人増)。

現在の感染者数は1,775人(34人減)。

政府対策本部は本日の記者会見で、コロナ感染状況は新規感染者も横ばいになっているとの見方示しました。一方毎日の回復者数は増加、死者の数は一時より減っているため、アクティブ感染者(現時点での感染者)は減少傾向を示しています。

政府対策本部はまた、政府承認スマホアプリとして、国内の感染者と接触した可能性がわかる《VírusRadar》が昨日からダウンロード可能になったことを発表。(現在はアンドロイドのみで、iOSは近く可能になるとのこと)。

精度は、ダウンロード数、自主的に情報を流す陽性判定者数が多いほど高くなります。国内のスマホ保有者は550万人。

スィーヤールトー大臣と茂木大臣の電話会談では、日本からのアビガン錠の無償提供、ブダペスト・東京間の直行便開設に関して話したとのこと。日本人ビジネス関係者の入国制限解除に関しては、今朝の号外配信の通りです。

=コロナ感染状況=

・感染状況(14日)
・感染状況の推移(グラフ)
・1日あたりの新規感染、回復、死亡数
・ブダペスト・ペシュト県と地方の比較

=コロナ関連情報=
・ペシュト県は地方と同じ扱いに 首相府相の記者会見
・日本人ビジネス関係者、入国制限の免除扱いに

=内政・外交=
・日本政府、アビガン錠をハンガリーに無償提供 外相電話会談で伝える
・政府、受刑者への賠償支払い停止の期限延長法案を国会に提出

=経済・金融・産業=
・ 外相: 東京・ブダペスト直行便開設で合意
・ 政府、50億Ft超の投資事業地は「特別経済ゾーン」に -地方事業税は県に
・ガーデン機器メーカーMTD、工場閉鎖

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カラーチョニ・ブダペスト市長は、今週末 ( 16 , 17日) は市内中心部のドナウ川沿いの道路(ペスト側、より川に近い方のpesti alsó rakpart)の自動車通行を禁止にし、市民に開放すると発表。週末ごとに開放する計画は、市長が進める「よりグリーンな街づくり」の1つとしてもともとありましたが、コロナ期の市民生活回復「Budapest Restart」の主要提案の1つでもあります。
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