先週の主な動き
内政・社会・外交分野：
オルバーン首相は明日28日にミラノを訪問し、イタリアの反移民急先鋒のサルヴィーニ内務相と会談。連立与党「5つ星運動」は政府の公式会合ではないと強調。中道左派野党はデモを予定。◆本日から4日間の日程で、外国貿易省では世界各国に赴任するハンガリー大使の会議。例年ではオルバーン首相が講演するものの、今回はなし。◆米SECらが、マイクロソフトのハンガリー子会社での販売について調査。子会社は中間業者を通して政府機関に販売していたが、政府関係者に賄賂、キックバックの疑い。◆総選挙後の野党らへの余波続く。グリーンLMPでは党の顔だったセール氏が共同党首辞任。もう1人の共同党首はJobbikとの協力に積極的。Jobbikからの離党者らは新党正式立ち上げ。◆25日から移民支援団体への25％課税施行。NGO “Migration Aid”は解散し、政党設立に向け準備開始。
経済分野：国立銀行は予想通り、政策金利を0.90％で据え置き。◆小売業者は、400平米超の店舗「改装」などでも許可が必要に。外資系がターゲット。◆首相の娘婿が本格的に不動産、ホテル業に。メーサーロシュ氏（首相と癒着しているとされる実業家）と事業展開。
経済指標：被用者数、賃金統計（6月）では現金給与総額は33万Ft近くに。前年比11.2％増。手取り額では22万Ft弱。1－6月の実質賃金上昇率は9.4％。
その他：オルバーン首相は、夏季休暇はギリシャ・エーゲ海に浮かぶスキアトス島とクロアチアに滞在した模様。首相報道官は、休暇についてはコメントしない方針のため、確認はしていません。関連して、クロアチアの一部メディアが首相の長女ラーヘルさんと見られる女性が、国道路肩で使用済みオムツを捨てたと画像付きで報道。こちらも確認はされていません。◆夏の少雨のため先週水曜は、ドナウ川の水位が国内5か所で過去最低に。ブダペストでは61センチメートルと2003年の記録よりはまだ高かったものの依然として低くなっています。週末の雨でも水位は期待したほど上昇せず、本日7時は101ｃｍ。今後水曜まで50ｃｍほどの上昇が見込まれ、その後再び後退、だたし週末は雨が期待されます。
＜＜今週の配信＞＞
＝内政・外交＝
・オルバーン首相、9月18日に訪ロ、プーチン大統領と会談見込み
8月28日はイタリア内務相と
・首相府、100人追加採用で政府調達監督 市内一等地で建物取得
・米当局、Microsoftハンガリーの販売方法で調査 政府関係者へ賄賂の疑い
・LMPセール氏、共同党首を辞任 党には残留
ケレステシュ共同党首はJobbikとの協力に積極的
・Jobbik離党メンバーらの新党、正式設立
・NGO “Migration Aid”、政党に 25％課税の施行で
・アサド大統領のキーマンへの滞在許可証付与、僅か10日で
＝短信（内政・外交）＝
・政府、トランジットゾーンでの食糧支給停止を否定
・120万人が海外就労希望
・離任するフィンランド大使： 欧州のイスラム化に向けた密謀があるとは思えない
＝経済・金融・産業＝
・国立銀行、政策金利などすべて維持
・求職者数25.7万人 前年比6.3％減
・小売業者、改装でも許可制に 外資系がターゲット
・首相の娘婿、不動産Appeninnの株式取得 メーサーロシュ氏と事業展開
＝短信（経済・金融・産業）＝
・GVH、銀行らへ50億Ft制裁金 当初よりは半分近く
・Auchan、4出店計画
＝経済指標＝
・被用者数・賃金調査 (6月) 給与総額 33万Ft弱 11.2 %上昇
◆◆ 7、8月はニュースは週刊に、また特集（内政概況、経済概況、オルバーン政権経済政策、自動車産業）の配信になります。◆◆
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