先週の見出し(2019.07.08-07.14)

春季国会が12日で終了。最終日には、2020年度の税制改正包括法案予算法案などが成立しました。

来年度の税制は大きな変更はありませんが、付加価値税(VAT)では宿泊サービスへの課税率が5%に低下。また広告税は2022年末まで非課税に。たばこへの物品税は2021年までに3段階に分けて引き上げられます。

会期最終日にはまた、野党デメテル議員の訴追免除特権が一時停止に。同議員は昨秋、軍用機に乗って移動した女児がオルバーン首相の4女と同姓同名だったため勘違いし情報をSNSで発信。その責任を与党側は激しく追及していました。

今回は、ポルト検察庁長官が、機密情報を公開した職権乱用の疑いで、刑事訴追のため特権一時停止を要請。検察は政権とは本来独立しているもの。しかし、反体制派は、検察も政権の支配下にあり、厳しく刑事事件として制裁を加えようとする政権の意向を汲んでいるとみています。

中国・王毅外相がハンガリーを訪問。スィーヤールト―外相は、二国間の発展を称え、これまでの目標は達成されたので、新たな目標を設け全分野で協力を深化させる時が来たとしました。具体的には、金融分野や二国間直行便の増加など。また中国の主要銀行2行がハンガリーへの進出を計画していると明らかにしました。

日系企業関連では、東レが1270億フォリントを投じて、電気自動車(EV)のリチウムイオン電池向けセパレータフィルム工場を建設すると発表。

Magyar Suzukiには、社会党副党首らが労組問題で再び訪れるも、今回も門前払いに。

経済指標では、消費者物価指数(6月)は3.4%と、4、5月の3.9%から鈍化。自動車燃料価格の押し下げ要因。

鉱工業生産(5月・詳報)は、前年同月比8.7%を確認。部門別では、ウェイトの高い自動車・自動車部品が同17.2%増と非常に高い伸びになりました。

本日の配信 

=内政・外交=
・オルバーン首相: EU補助金なくても経済は好調に
・フォンデアライエン氏はV4欧州委員長候補リストの3番目だった」
・スィーヤールト―外相、対中関係の一層の強化掲げる 中国・王毅外相の訪問で
・オルバーン首相、米独立記念日式典に参加
・アーデル大統領、科学アカデミー再編法案に署名
・国会、LMP議員の訴追免除特権を停止に 誤認情報拡散で刑事訴追へ
・ヴァルガ・ユディット氏、司法相に就任

=経済・金融・産業=
・国会、2020年度税制改正包括法案を可決
・国会、2020年度予算法案を可決  家族支援はさらに拡充
・欧州委、ハンガリー成長率見通しを大幅引き上げ4.4%(夏季経済予測)
・ハンガリー人口、80年後には190万人減少 (Eurostat)
・大家族向けマイカー購入支援プログラムに申し込み殺到 5000件
・政権に近い4iG、Magyar Telekom子会社買収発表
・政府、地方の電気バス購入に補助金

=日系企業関連=
・東レ、EV用電池セパレータ工場を建設
・社会党議員ら、Magyar Suzuki工場訪問実現せず

=短信 経済・金融・産業=
・政府財政、6月は赤字2130億Ft  6月としては低く
・国、乗用車など大型調達 825億Ftを計画
・ハンガリー住宅価格上昇率、EU最上位
・ディスカウントストアLidl、EV充電スタンド整備をスピードアップ ソケット数372へ

=経済指標=
・消費者物価指数 (6月) +3.4%に鈍化
・鉱工業生産 (5月) 前年比+8.7%を確認

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