ブダペスト市では、本日から2日間の日程で、人口問題サミットが行われています。オルバーン首相は基調講演で、人口減少には家族支援政策で解決するのが重要と繰り返しました。
移民受け入れは、欧州の住人入れ替えにつながるだけで、人口問題の解決にはならないとも改めて主張。
同時に、人口増加は地球生態系に負担になるという「グリーンの主張」も否定しなければならないと発言。こうした生態系がらみの主張に公の場で言及したのは、おそらくこれが初めてと考えられます。
目標とするのは、子どもを持つほうが、持たないよりも経済的に大きな恩恵を得ると思えるようになる状態、としながら「まだこれには至っていない」と言及。この達成にはあと数年は必要で、達成されて初めて出生率の真の増加への転換点になるだろうとしました。
家族政策の成功のカギを握るのは、欧州でキリスト教義が再び力を持つこと、同じような考えを持つ仲間(の国)を見つけること、そして国の経済成長率が2030年まで、EU平均を少なくとも2ポイント上回り続けることの3つを挙げました。
=内政・外交=
・オルバーン首相: 移民受け入れは人口減少解決でなく住民入れ替え
人口増はエコシステムに悪いという考えも間違え
・ノヴァーク家族政策担当次官: 欧州人口の増加支えるのは移民だけ
ハンガリーは現政権の家族政策で婚姻数も出生率も大幅上昇
・トロ―チャー二氏、新欧州委員会で重要ポストは得ない見込み
=経済・金融・産業=
・ 外相: EU内税率ハーモナイゼーションには反対
「社会主義的」アプローチで中欧の競争力阻害しようとしている
・ 外相: EU競争力向上には7つの前提条件
・ Bank of China、国営エネルギーMVMへの信用枠拡大 3.5億ユーロに
・ ポーランドLOT航空、来夏からブダペスト・NY便を毎日に増加
首相、リュウ兄弟からサプライズ
オルバーン首相は4日、リュウ兄弟(父は中国人、母はハンガリー人で平昌オリンピック・ショートトラック5000Mリレーで金メダル獲得)と会い、サプライズで小さなブロンズ像とキャップを受け取りました。
リュウ兄弟は、本日からブダペストで始まった第3回人口問題サミットで、首相らの講演を聞くために会場にいました。他にも何人かのアスリートが招待され参加していたとのこと。
像はショートトラック選手を模ったもので、「オルバーン首相へ、友情の意を込めて。リュウ兄弟」となっています。
その様子は、首相のフェイスブックにアップされており、首相は帽子を被ってかなりご機嫌な模様でした。
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