今日の見出し(2020.02.19)

オルバーン首相が欧州議会最大会派EPPの指導部に「メモランダム」を送付。EPPは最近左に重心が傾き、勢力も縮小と指摘し、伝統的な右派保守、キリスト教民主主義という原点に立ち戻るべきと唱えました。

首相はこれまで、EPP離脱カードもチラつかせていましたが、EPP内での改革(Fideszの掲げる価値が受け入れられる)をすることが本望であり、離脱は最終手段としてとってある模様。

政府が1月末に採択した新・国家基本教育課程(NAT)について、反対、賛成ともに活発化しています。署名運動は、賛成派の署名人数が、反対派署名数に猛烈な勢いで近づいています。

国はブダペスト市に対して、医療サービスの改善のための補助金支給を開始します。本年は100億フォリントに。カラーチョニ・ブダペスト市長が就任した際の公約の1つ(スポーツ競技場建設よりも医療サービス向上)でした。

今週金曜は、ガソリン卸売価格のみ上昇。軽油は据え置きです。その結果、給油所での小売価格(平均)は以下になります。

-ガソリン(E10) 382 Ft
-軽油 395 Ft

ハンガリー石油ガス会社MOLは、毎週水・金に価格改定を行っています。価格はすべてリットルあたり。給油所により最大50 Ftの差があります。

=内政・外交=

・オルバーン首相、EPPに書簡  右派保守、キリスト教民主主義に立ち戻るべき
・新・国家教育課程で賛否両方活発に
・ハドハーズィ議員、ポスター掲げ200万Ft罰金

=経済・金融・産業=
・国、ブダペストに500億Ft補助金の交付開始 医療サービス改善で
・政府、パクシュ2でロシア借款2.4億ユーロ引き出し -既に大半返済
・家計貯蓄 国債が銀行預金超える

=小話交差点=
◇ 政府、Ryanair遅延で調査
政府は昨日、ブダペストからグラン・カナリア島行の格安航空会社Ryanairが大幅に遅延したことについて、調査を開始しました。

乗客らがメディアに語ったところ、朝6時半に発つ予定が、「機体が重量オーバー」で離陸できず。機長は、滑走路わきでエンジンをふかして燃料を燃やし減少させる策に。

その間、大幅に遅れ、離陸したのは12時過ぎだったとされます。しかも、燃料減少で、本来は直行便のはずだったのがマドリッドに経由し給油することに。

機内では待機中、飲み物サービスもなにもなくミネラルウォーターは3ユーロ (約1000Ft) で販売、客室乗務員も姿を消す、客の一人がトイレで喫煙して警察出動など、乗客のイライラが募りました。

◇ 3月14日は1848メートルの国旗、1848人で
長い長い旗がブダペスト市内アンドラーシ通りで3月14日に掲げられます。ハンガリー国旗の日(3月16日)と、1848年革命(ハプスブルク家支配に対する蜂起記念日、同15日)に因んだ行事。

幅2メートル、長さは1848メートル。持つ人は個人、学校、団体、国境外ハンガリー人など希望者から1848人。オペラ座から出発し、ちょうど1.8キロメートル先にある英雄広場まで旗を持ち行進します。

赤・白・緑の三色旗が公式に国旗として採択されたのは1848年4月11日。ハンガリー国会は2014年12月に、3月16日を「国旗の日」と定めました。

今年は、トリアノン条約締結100周年にあたるため、イベントではそれにも黙とうを捧げます(同条約は、第一次世界大戦後、敗戦国ハンガリー王国と連合国が結んだ講和条約もの。これによりハンガリーは領土、国民を大幅に失うことになりました。

初めて長い国旗を持って行進がなされたのは、2018年の3月16日。しかし、雨が降ったため、結局1848人は集まらなかったとされます。それでもアンドラーシ通りを行進し、最後は英雄広場でカタツムリの様に丸くなり、国旗の日を祝いました。

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