2021年6月

今日の見出し(2021.06.28)

オランダ・ハーグのハンガリー大使館建物にはNGOのアムネスティ・インターナショナルがレインボーのライトアップをするという前代未聞の抗議が行われ、スィーヤールト外務貿易相は同国当局を激しく非難。オルバーン氏は、EUがまとまり続けるには、欧州リベラル派が、ハンガリーのような非リベラルの考え方や権利も尊重することが不可欠と結論付け。そうした「多様性の中にこそ結束があり、それこそが未来である」としました。

今日の見出し(2021.06.25)

ブリュッセルで行われていたEU首脳会合では一部の首脳からオルバーン首相に対し非常に激しい非難の声が上がったと報じられています。オランダのルッテ首相は、オルバーン氏に対してEUを出るべきと示唆。一方、ルクセンブルグのベッテル首相は、オルバーン氏に対して、この法は超えてはならない一線を超えた、これは基本的権利、他とは違ってよいという権利の問題なのだ、としたとされます。

今日の見出し(2021.06.24)

ハンガリー政府は本日より、陸路での入国に関し、ウクライナからを除くすべての隣国と、コロナ制限措置前と同様に検問なしとしました。一方、空路では制限は残っています。グヤーシュ首相府相は、空路は陸路ほど単純ではなく、欧州大陸以外からのトランジットなどもあるためと説明。ハンガリーの小児性犯罪防止法では、アーデル大統領が署名。正式に発効することになります。

今日の見出し(2021.06.23)

その対立は、フォン・デア・ライエン欧州委員長とオルバーン首相の間でも繰り広げられました。フォン・デア・ライエン氏が今朝、同法を人権、尊厳に反するもので「恥」と強い言葉を使って批判したのに対し、オルバーン首相も直ちに応酬。「恥」は、フォン・デア・ライエン氏の方だとし、「恥」「恥」「恥」と3つの理由を挙げ、3倍返し。「恥はどっちだ」となりました。

今日の見出し(2021.06.22)

明日のサッカーEURO2020ハンガリー対ドイツ戦に関して、欧州サッカー連盟UEFAは会場となるミュンヘンのアリアンツ・アリーナに虹色のライトアップすることは承諾せず。Magyar Suzukiが昨年の生産実績と業績概況を発表。コロナ禍の影響を受け、生産、純売上高ともに前年比3割以上減少。国立銀行が約10年ぶりに利上げに踏み切りました。

今日の見出し(2021.06.21)

グループ予選の最後の試合はドイツとで、水曜日21時から。場所はドイツ・ミュンヘンに移ります。この試合を巡っては、単なる試合以上に緊張感が高まっています。ミュンヘン市長が、会場のアリアンツ・アリーナをレインボーカラー(LGBTQ象徴)のライトアップで照らそうという署名運動に賛同し、欧州サッカー連盟UEFAに承諾するよう正式に書簡で要請したため。

今日の見出し(2021.06.18)

オルバーン首相は本日、公共ラジオ局による定例インタビューで、ワクチン接種のみが身を守る唯一の手段であり、まだ接種していない300万人は今後感染するリスクがあると改めて述べました。一方で、政府は昨日、パンデミックに対する即応態勢を再度6か月延長し、12月18日までとしました。この「即応態勢」は昨年6月、コロナ第1波の「非常事態宣言」が終了する際、導入されたもの。

今日の見出し(2021.06.17)

ホモフォビア的条項を含む小児性犯罪防止法案について、さらに国外で懸念が広がっています。これらを受け、オルバーン首相は公式ウェブサイトで反論。自分たちの考え以外は認めない左派リベラルの方こそ「多様性」を軽視しているとしました。そして、「現代のリベラル派は、大卒の共産主義者と変わらない」としました。ハンガリーのこれからの脅威は、パンデミック、移民、ジュルチャーニ……。

今日の見出し(2021.06.16)

国会が昨日採択した、ホモフォビア的条項を含む小児性犯罪防止法案について、国外でも懸念や反対が広がっています。在ハンガリー米国大使館が声明を発表した他、ディディエ・レンデルス欧州委員(司法・消費者、内部監査担当)、ドイツのミヒャエル・ロート 外務省欧州担当国務大臣も声を挙げました。人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルハンガリー支部は、本日18時から、大統領府前で、再び抗議デモを開催します。

今日の見出し(2021.06.15)

政府が、国内すべての高速道路(約2000キロメートル)の建設・改修・整備・管理などを、コンセッション方式で民営化しようと計画していることが明らかに。コンセッションは35年、2.5兆~2.8兆フォリントにもなるとされます。(高速道路の年間通行料収入は約3000億フォリント)

今日の見出し(2021.06.14)

本日18時から、人権擁護などの市民団体が国会議事堂前の広場でデモ集会を行います。政府が小児性犯罪法案に修正動議をつけるかたちで、18歳未満にはLGBTQを「広めるような内容」の提示禁止を提案しているため。これについては国内最大民放テレビ局RTLも「多様性や寛容に対する欧州の価値に反する」と異例の抗議声明を発表。なお、修正動議が成立すると、ハリーポッターも18歳未満視聴禁止になるとしています。

今日の見出し(2021.06.11)

コロナ第3波が収束する中、オルバーン首相は、反移民に再び力を入れそうです。本日の定例ラジオインタビューでは、「単に不法流入者を拒否するのではなく、感染リスクの観点から今後2年は流入者をすべて拒否すべきだ」としました。対策本部は、これまで行ってきた定例記者発表を終了すると発表。(先月までは毎日、今月は火・金となっていました)

今日の見出し(2021.06.10)

本日の政府の定例記者会見(Kormányinfó)には、オルバーン首相がサプライズで登場。2時間以上に及びました。新たな国民との協議開始、最低賃金20万Ft目標、個人所得税の還付、復旦大学のキャンパス建設に関わる住民投票などについて。またEURO2020を前にしたアイルランドとの親善試合での人種差別抗議の片膝つきポーズについては不快感表明。ブーイングしたハンガリーサポーターを事実上支持。

今日の見出し(2021.06.09)

国内は、新型コロナ防衛から、コロナ後に経済をいかに迅速に回復、成長につなげ、社会をどう豊かにしていくかに重心が移っています。オルバーン首相は本日、家族フレンドリーな大規模な減税方針を表明。子どもを育てる親が本年納付する個人所得税を、来年1-2月に返還します(少なくとも平均給与分までで、一定の上限は設ける見込み)。ただしこれは、本年の経済成長率が5.5%以上に達したら実施という条件付き。