今日の見出し(2018.04.05)

オルバーン首相の本日のFacebookへの投稿は1本のみ。
メッセージは「この日曜。Fideszに2票。 勝利へ!」
(1票は小選挙区、もう1票は全国比例)

動画は、3月15日の「平和行進」に参加した群衆が歩いている姿や集まり旗を振っている姿を映します。バックグラウンドには、愛国心と闘志を奮い立たせるような音楽。そして、首相がその日に行った演説の最重要部分が流れるという構成。

「我々が(他民族と混じらず)ハンガリー人であり続けたときにのみ、将来はある。ここは我々の祖国」、「最後まで戦い抜く、絶対にあきらめない」「ハンガリーを守らなければならない。団結し力を合わせることがまず大事。すべての人が必要」といったものが入っています。

最後は、「ハンガリー人よ、旗を揚げ、さぁ出陣せよ、ハンガリーの自由万歳、祖国万歳、勝利のために! 行けハンガリー、行けハンガリー人!」と、それに対する群衆からの拍手で締めくくられます。
(首相のFacebookページ:https://www.facebook.com/orbanviktor/)

オルバーン氏は明日、セーケシュフェヘールヴァール市で最後の遊説を行う予定。

米高級紙New York Timesは昨日、確かにマクロ経済指標は表面的に良くなっているが、実態としては多くの問題を抱えているという趣旨の記事を掲載。長期失業者向けの臨時雇用プログラムにもスポットをあてています。

内容よりも目を引くのは、オルバーン首相、そして与党Fideszのことを、両方とも「極右の(far right)」と紹介していたこと。欧米では、通常、「中道右派」、「右派」、「ポピュリスト政権」とされ、極右的思想に傾斜していることは繰り返し指摘されているものの、実際にNYTのような主要紙が「極右政党Fidesz」としたのはおそらく今回が初めて。(Newsweekは先月、Mr (far) Rightと紹介) これが他にも広がるのか注目されます。

8日の選挙の結果予想については、世論調査会社Publicusが投票率ごとのシナリオを4つ発表。一方、Medianは与党が3分の2を獲得する可能性が高いとしました。

経済面では、スィーヤールトー対外経済外相がZoltekの追加投資を発表。

本日の配信 

=内政・外交=
・Publicus、投票率別の選挙結果予測を発表 4つのシナリオ
与党Fidesz支持率は若干減少、野党若干上昇
・Mediánは与党3分の2超勝利を予測
・与党が少数転落なら・・Jobbikと連立可能性(世論調査)
・ロシア、ハンガリー外交官を1人国外退去に  報復措置で
・欧州議会LIBE委員会、対ハンガリー制裁発動提案の報告書まとめる

=経済・金融・産業=
・国、Zoltek(東レ)の追加投資に、補助金81億Ft
・Kopint-Tárki、18年の成長率予測は4.0%で据え置き
・OTP銀、ブルガリアの銀行買収に関心

=経済指標=
・小売統計 (2月速報)   前年比+6.5% に低下
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