先週の主な動き
内政・社会・外交分野:
オルバーン首相は夏休み明け以来、早速、積極的に外交を開始。28日はミラノで反移民急先鋒のサルヴィーニ内務相と非公式会談。19年5月の欧州議会選挙に向けて、「移民フレンドリー」vs「移民拒否(愛国派、伝統的欧州擁護派)」の対立軸を鮮明にさせる方向。◆オルバーン氏は欧州議会最大会派EPPでも両方の勢力があり、前者はマクロン仏大統領が率いると名指しで指摘。自分は後者のメジャー化を進めると意思表明。今後、マクロン叩きが強まりそうな気配。これに対して、マクロン氏は受けて立つ構えを表明。
経済分野:Audi ハンガリー子会社がQ3(SUV)の量産を開始。◆Fitchは、ハンガリー信用格付けの引き上げを見送り◆小売労働者らの労組(KDFSZ)が、小売店の日曜閉店を復活するよう要請。人手不足問題の深刻化で。ハンガリーでは過去に1年ほど日曜閉店法が施行されていたが、国民に不評で廃止になった経緯がある。◆乗用車向けの高速道路料金(D1、10日券)は、2019年1月1日から2975Ftから3500Ftへ値上げに。
経済指標:
就労者数(5-7月)は448万人。失業率は3.6%。◆固定資本投資(4-6月期)は前年同期比15.3%増。1-3月期の伸び率17.3%からは鈍化。
オルバーン首相の主な日程: オルバーン首相は現在、キリギスタンを訪問中。遊牧民族の伝統競技の国際大会「ワールド・ノマド・ゲームズ(World Nomad Games)」の開会式出席のため。◆8日には、ベトナムのグエン・フー・チョン中央委員会書記長がブダペストを訪問。◆11日には、欧州議会本会議でハンガリーの立場を擁護するためストラスブルグへ(ハンガリーの制裁手続きを進めるよう勧告したLIBE報告書について)◆12-14日はFideszのバラトン湖畔の村での恒例ピクニック。首相が秋季国会、欧州議会選挙に向けての戦略を示す見込み。◆18日にはモスクワを訪問し、プーチン大統領と会談。◆19-20日はEU首脳非公式会合(於ザルツブルグ)に出席予定。
<<今週の配信>>
=内政・外交=
・オルバーン首相、サルヴィーニ伊内務相と会談
欧州で、反移民勢力のメジャー化目指す
・マクロン仏大統領: オルバーン氏らの挑戦に対抗表明
・グヤーシュ首相府相 記者会見
オルバーン首相、欧州議会本会議で国の立場擁護へ;
EUから国境警備で補助金
・オルバーン首相、チェコの移民に関する提案を支持
・スィーヤールトー外相、スウェーデン大使を本省召喚
・野党、パクシュ原発の安全に懸念 -冷却用ドナウ川の水温上昇で
・CEU大学、難民学生対象のコースを停止
=短信(内政・外交)=
・「対話」、欧州議会選では社会党と協力へ DKは単独で
・地方の市議会議員補欠選挙、Fidesz圧勝
=経済・金融・産業=
・Audiハンガリー、Q3モデルの量産開始
・政府、EV車購入支援プログラムを継続
・Fitch、ハンガリー格上げ見送り S&Pに続き
・小売労働組合、日曜閉店制度の復活を要請 人手不足で
・乗用車 高速道路料金、19年から値上げ
・「トルコストリーム」、供給はハンガリーまで?
クロアチアーハンガリー間は19年末までに両方向可能に
=経済指標=
・企業・消費者信頼感指数(8月) +6.7に後退
・就労者数、448.4万人 (2018年5月-7月) 前期比でも増大
・失業者16.6万人 失業率3.6%
・固定資本投資 4-6月期 15.3%増 伸び率は鈍化
・鉱工業品生産者物価指数(7月) 前年比8.4%増 最低賃金上昇など影響
◆◆ 7、8月はニュースは週刊に、また特集(内政概況、経済概況、オルバーン政権経済政策、自動車産業)の配信になります。◆◆
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