今日の見出し(2018.12.17)

◇本日18時から、国営メディアMTVA本社(ブダ側3区、Kunigunda útja 64)で野党らからデモが呼びかけられています。
残業上限引き上げ法(反対者は「奴隷労働法」と呼ぶ)を発端に、政権全体への不満表明に発展しています。

本日のニュースから

国営メディアMTVA本社には、現在も野党議員らが残っていますが、嘆願書の読み上げは聞き入れられず。また、MTVA幹部は協議を拒否しているため、膠着状態が続きます。

議員らはFacebookなどでライブ動画を配信。15時には全員そろって「記者会見」し、嘆願書の読み上げが受け入れられていないこと、議員の権利が不当に制限されており法律に違反することなどを訴えました。膠着状態が続きます。
(嘆願書については、本日午前の号外をご参照ください)

国営ニュースチャンネルM1の報道スタンスは変わらず。正午ニュースでは、トップは16年のベルリン・クリスマス市で起きたテロ事件関連。その後、テロ、不法移民、ウクライナのハンガリー系住民の権利擁護などのニュースに続き、クリスマス前の国内の恵まれない人や障碍者らなどに対する複数の募金、プレゼントの話。さらに、本年のクリスマスツリーの売れ筋、スキー場開き、バチカンなどでの世界でのクリスマスに向けた準備などが続きました。

MTVA前で抗議者らが昨晩集まったこと、野党議員らが館内に入ったことなどは、番組が始まって30分してようやく開始。全般的に、ハドハーズィ議員らが蛮行に出たという論調。同議員については、MTVAは、警察に届け出たと発表しました。

一方、ハドハーズィ議員とセール議員も、警察に届け出をしました。また、「表現の自由」が侵されたとし、欧州人権裁判所に訴える方針を明らかに。

与党FideszはFacebookで、「野党政治家は暴力で(国営メディア)編集局の運営に介入しようとしている。これは、移民受け入れ支持政党、ソロス一味がよく使う手である! このような振る舞いは、容認できない!」とポストしました。

昨夕以降のデモについて、通信社Reutersは参加者1万人ほど、ドイツ公共Deutsche Welleは1.5万人以上と報じています。その他にも、The Guardian、The New York Timesなどの外国主要メディアも報じました。デモはブダペストだけでなく、他の都市でも行われました。

※昨晩以降のデモについては、今朝配信の号外をご参照ください。

経済では、政権寄り日刊紙Magyar Időkが、2019年の最低賃金は15万フォリント、保証賃金は20万フォリント以上になる見込みと報じました。

今週水曜は、軽油のみ卸売価格が3フォリント値下がり。ガソリン価格は改訂されません。

その結果、
それにより、給油所での平均小売価格は次のようになります。
ガソリン(95オクタン) 351Ft (改訂なし)
軽油 388Ft

価格はリットルあたり。給油所により最大50フォリントの差があります。

本日の配信 

 

=経済・金融・産業=
・ 政権寄り日刊紙: 19年最低賃金15万Ft、保証賃金20万Ft
・ EU新車乗用車登録台数: 11月は8.0%減  減少続く

=経済指標=
・ 建設統計(10月) 完成工事高、引き続き好調 前年比18.5%増
・ 農畜産物 生産者価格(10月)  野菜は34%増、果物は26%減

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